東京金は、4日続伸となりました。
今朝方公表されましたFOMC議事録で、焦点になっていた今年利下げですが、必要としていたメンバーはいなかったため、ドルは一時堅調に推移しました。しかし、その後軟調となりました。そのため、NY金もドル低迷を受けて3日続伸となりました。日本時間午前中に、イギリスEU離脱が10月まで延期で合意したことから、円はやや売られることとなりました。そのため、東京市場は堅調に推移しました。
今回のFOMC議事録を受けて、私が感じたことは、市場が利下げに対してあまり織り込んでいなかったことが、今回のNY金の反応であったように思います。正直、今回の内容ならば、NY金は1300ドルを割り込んでも不思議ではないと考えておりました。ただし、本日の金相場を見ましても、市場が驚いたような動きはなかったため、売られにくい展開となりました。
上記のチャートは、NY金の日足になります。売り方としましては、なかなか下がらないというイラ立ちがあるかと思います。私も、その一人です。しかし、今の相場は下落を予想するのは困難です。なぜ困難かと言いますと、NY市場において、ほとんどのファンドは買いスタンスで考えております。下がるということは、そのファンドの買い玉の決済か、若しくはそのファンドが180度方向転換する材料が出るかになります。
今回のFOMC議事録で、年内の利下げは否定されたことや、イギリスEU離脱延期などから、果たしてNY金は、今後何の材料で買われるのでしょう。むしろ、米国金ETF保有残高減少、ベネゼエラ中銀8トン搬出などから、金を手放す動きが出ております。ファンドも積極的には買わないと予想しております。
私は、それにかけたいと思います。所詮、売ったり・買ったりで取れるような相場ではありません。2月20日のNY金が天井かそうでないのかを見極める必要があります。天井を打っていると思うのならば、底を打つまでは下げると思うべきでしょう。
今は、リスクオンのムードが強くなっているため、売りが苦戦しているように思えますが、このような揉み合い、戻りがあるから、次の下落があると、私は考えたいと思います。
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