6日、米国通商代表部は中国との貿易交渉が難航しているとして、10日に、中国からの2000億ドルの輸入品に対する関税を大幅に引き上げる方針を明らかにしましたしました。そのため、昨日は円高・NYダウ安、VIX指数上昇といった動きになりました。しかし、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が6日、米中貿易戦争は「世界全体への悪影響」とした上で、株を売ることは「ばかげている」と指摘し、NYダウは安値から切り返す展開となりました。
さて、東京金ですが、私は引き続き売りスタンスで考えております。私のお客様は、東京金・東京白金売りポジションのみ、東京トウモロコシは買いポジション、東京ゴムは売り場探しとしております。
話は、少しそれましたが、今回の米中貿易交渉は「金」にとって強い材料、それとも弱い材料。あくまでも、こと相場で考えますと、天井を打ってから下降トレンドになった場合、その材料は絶好の売り場提供になると考えております。
上記のチャートは、昨年のNY金日足に対し、米中の追加関税措置発動した日に〇枠を付けております。日付が1日ズレていますのは、米国時間で日付変わった午前0時1分に関税引き上げ措置を発動したことで、市場が材料としましたのは、翌日のNY市場だからです。そのチャートを見ますと、安値から切り返すことはありますが、上昇し続けることはありません。今回の米中貿易交渉が、仮にスムーズに通過した場合、NY市場におけるファンドの買い期待は薄らぐため、1270ドルをあっさり下回ることも考えられます。昨日の米長期国債利回り低下、VIX指数上昇したにもかかわらず、NY金の上昇力が鈍いことから、私自身、内外ともに上値は重いと判断しております。
引き続き、売りポジション維持のままとします。
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