東京金は、NY金高・円高の綱引き!!!

 本日、米トランプ大統領が、メキシコに対しても関税を課すと指摘したことにより、商品市場の明暗が分かれました。不法移民の流入が止まらない限りは、10月1日に25%に達するまで関税を引き上げるとしているため、本日自動車関連株が売られ、東京白金も上値の重い展開となりました。一方、東京金は、ドル高一服したことを受けてNY金が買われ、円高により上値は抑えられたものの、プラス圏で取引終了しました。金の場合は、米長期国債利回りが低下していることで、短期債利回りとの逆イールドにより、先行き景気不安で買い進まれたように思います。

 今後の東京金ですが、今回のメキシコ追加関税の影響をどこまで材料視するか、米中期国債利回りがどこで下げ止まるかを確認したいと思います。米長期国債利回り低下は、米中貿易摩擦懸念などから安全資産として、米長期国債が買われている表れになります。つまり、米長期国債利回りの低下が止まりますと、やや市場に安心感が出始めることになります。そのような状況になりますと、再びNY金は売られることが想定されます。ただし、今はそのような状況ではありません。よって、円高とNY金高の綱引き状態が、もうしばらく予想されます。そのようなことをコメントしておりますが、私の考え方は売りのままです。しかしながら、やや反発も意識しながら取り組むのが良いと考えております。

 

 

 東京トウモロコシは、もうしばらく上値をトライする可能性があります。昨日もコメントしましたが、まだ上昇の日柄が浅いため、簡単に下げる相場とは思えません。シカゴ市場でもファンドの買いが集中しいることから、米中西部のコンディションが良くないと考えております。ただし、市場の考え方に変化が出てきているのにも注意していきます。先週までは「作付け遅れ懸念」で上昇しましたが、今週発表されました作付け進捗率を見て、「作付けを放棄するのでは」との見方に変化してきております。徐々に具体的であり、大胆な考え方になっているため、この思惑を織り込むために上昇する可能性が、来週以降あります。そのため、私自身、もう一波乱あると考えております。

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