先週末に米トランプ大統領が、メキシコに対し輸入関税を毎月5%ずつ引き上げるとしたことで、米長期利回りが低下し、短期利回りとの逆イールドが発生したことにより、NYダウが300ドル以上売られました。そのため、NY金が買われることとなり、東京金は5月17日以来の高値を付けました。
今回、東京金ですが、売りポジションは一旦撤退とします。NY金が1310ドルを上抜けたことにより、ファンドの資金がNY金に入りやすくなったと考えております。しかも、米長期利回りが2.1%台まで低下したのも、NY金にとっては上昇要因になりやすいと考えております。
ただし、私はまだ買いで考えておりません。もう一度売り場を探していきたいと思います。短期的には、買いの芽が出てきましたが、やはりドル円低下、NY金上昇ならば、どうしても東京金の上値には限界があると考えております。
むしろ、ここから重要なのは、金にとって上昇しやすいイベントです。例えば、6月7日の米雇用統計(非農業部門御用者数予想19万5000人増)、18日・19日FOMC(経済見通しと声明文、パウエル議長記者会見)、25日東京金納会などがポイントになりそうです。そのイベント前後の価格に応じて考えていきたいと思います。
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