東京白金は、買いスタンス継続です。6月4日にもコメントしましたが、その4日の高値は強気せずに様子見、翌5日以降からの相場の動きを見て、買い拾いしたい旨をお伝えしました。実際のところ、昨日20時ごろに2913円の高値を付け、朝方4時台には2810円と、約100円売られることとなりました。この背景は、いろいろな要因があったと思いますが、正直ファンドがやりすぎているように思います。東京市場でもファンドの売りは、私の記憶の中では最高の枚数であり、NY市場でもネットロングはほとんどスクエアになっていることから、売りすぎのように思います。今のファンド筋の心境は、昨年8月~9月と同じくらいであり、その売りすぎが逆に上昇のエネルギーになると予想します。
今の東京白金の取り巻く環境は決して良いものではありません。しかし、悪材料だけしかないわけでもありません。欧州のディーゼル車需要は底打ちを見せていることや、中国政府が電気自動車(EV)から水素自動車へ政策転換したことなどにより、白金需要が増加する見通しとなっております。つまり、米中貿易摩擦懸念、米国がメキシコ輸入商品関税引き上げ、南ア・ランド通貨安などで売り叩かれておりますが、安くなると需要が増加することも意識しておく必要があるでしょう。
そのことに加え、ドル円の動きにも注目していきたいと思います。ドル円は、徐々に自律反発すると予想します。上記のチャートは、ドル円の日足、ストキャスティクス、相対力指数になります。ドル円相場は、下降トレンド中ですが、そのトレンドラインから現在価格がかけ離れていることもあり、近い将来トレンドラインまでドル円価格が戻ると予想しております。4月24日の高値112.39円と、5月21日の高値110.67円を結んだ下降トレンドライン、本日であるならば109.60円ですが、いずれは109円台を回復すると予想しております。そのトレンドラインを上抜けるようならば、112円~114円の水準へと円安が進むことでしょう。(この円安予想は、今すぐの話ではありません。)
よって、悪材料が出尽くした場合、東京白金価格は6月6日の高値を再び上抜けると予想しております。
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