FRBパウエル議長発言を打ち消す材料はない!?

 昨日のFRBパウエル議長の議会証言は、私にとってサプライズでした。正直、市場が過剰に利下げを予想していたことで、先月FRBパウエル議長、セントルイス連銀ブラード総裁が、過剰に反応した分を打ち消すような発言をしたにもかかわらず、今回の議会証言の内容は驚きでした。6月の米雇用統計で、FRBの経済見通しを根本的に変える内容ではなかったということで、再び0.5%利下げも視野に入ってきました。

 このことを踏まえますと、今後の米経済指標も重要になりますが、方向性を変えるものではありません。つまり、市場は今月末のFOMCで、0.25%なのか、0.5%なのか、当然のように利下げに期待することでしょう。0.5%の利下げを意識しているうちは、NY金1420ドル~1440ドルのレンジが予想されます。0.25%の利下げならば、NY金は1390ドル~1410ドルのレンジが予想されます。ということは、今月末のFOMCまでは、1390~1440ドルのレンジをイメージしておくのが良いでしょう。

 東京白金は、南アで労使交渉中です。まだ、ニュースは入ってきておりませんが、交渉が順調にいくとは思えません。鉱山ストのニュースが入ってくるようならば、ファンドのショートカバーにより、NY市場で〇〇〇〇ドルまで上昇すると予想しております。NY白金810ドル台は下値の抵抗になると考えております。

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