昨日と一転し、米大統領選でバイデン氏が優勢となっております。バイデン氏が優勢になったことで、市場は米財政基盤が安定するとの良いとこ取りで、世界の株価が上昇しております。昨日もお伝えしましたように、NYダウは10月の水準まで戻してきております。
バイデン氏が新大統領に選出される可能性が強まり、今後の米トランプ現大統領の動向に注目したいのですが、同氏が法的手段に出るようならば、コロナウィルスどころではなくなり、米国経済に対し不安感がよぎり、リスクオフの動きも想定しておかなければいけません。そのため、米新大統領が決定する前と後の相場展開が異なる可能性があります。注意して臨みたいところです。
とはいえ、「金」に関しては、買い要因になる可能性があります。昨日〇〇〇〇円あたりが下値と予想した価格は6350円前後、昨日の安値は6359円とほぼ想定内でした。今回のトランプ大統領が最高裁まで持ち込むならば、株安・ドル安・金高が予想できます。しかも、この同氏の行動はサプライズではなく、誰しもが知っているニュースであるため、金が換金売りで下落することは考えられません。むしろ、つられ安を演じた場合は、買ってみるのが良いでしょう。
東京白金は、買い方針です。本日日本時間16時に英中銀金融政策委員会の議事録が公表されました。内容の一部ですが、「状況が悪化するようならば国債買い入れペースを拡大する用意がある」とのことです。ECBも来月金融緩和を行う予定であり、その前に今月12日にはラガルドECB総裁の発言があります。この白金相場は、やはり欧米の金融緩和が一歩前進する材料と考えております。コロナウィルスの感染拡大が、NY白金の上値を抑えているため、900ドルを維持するためには、そのような材料が必要でしょう。ただ、私の予想では、目安としてNY白金860ドル以下では、中国筋の買いも入りやすいと思い、突っ込み場面では買い拾うのが良いと考えています。
※掲載以外の銘柄の相場観や、建玉の相談に関しましては、電話若しくはメールにて承っております。