NY金、取組みが増加傾向!?17:54

 昨夜、バイデン米大統領がキャピタルゲイン課税を39.6%に引き上げることを示唆したため、株式市場に売り圧力が強まり、金融商品全般上値の重い展開となりました。しかし、このことは同氏が大統領就任前からの公約であり、しかもマックス39.6%を掲げた発言により、それ以下ならば相場はポジティブに反応する可能性があると考え、今回の件は一時的な材料と判断しております。

 

 大証金ですが、未だ買い方針ではありますが、NY市場1800ドルを上回る材料がないため、ここは一進一退の動きになりそうです。ただし、以前のように米長期利回り上昇、ドル高の流れではないため、投資資金が流入する可能性が出てきていると考えます。しかも、昨年7月にはNY金取組が60万枚超えていましたが、一時46万枚まで減少し、今では48万枚まで回復してきております。少しずつ、NY金へファンドが参入してきているようです。それに加え、ある国の中央銀行は60トン以上の金を購入しており、需給から考えても下値サポート要因になることが考えられます。FRB、ECB、中国等でテーパリングが意識され始めていますが、昨日ECBはテーパリングは時期尚早と否定、FRBも同様であり、今はテーパリング予想で売られたところは買い拾うチャンスと考えております。ましてや、市場がこれだけテーパリングを意識していることから、2013年のバーナンキショックとは異なります。

 

 大証白金は買い方針ですが、金と同様、新たな上昇要因が必要です。昨日もお伝えしたように、一般投資家が日本市場で大量の買い越し、ファンドが売り越しの構図の中で、価格が上がらなくなっているのは、多少買い疲れ感があるのかもしれません。一方米国市場でも今年3月に7.5万枚まで増加した取組が、今では6.3万枚まで減少しております。それでもNY白金1200ドルを維持していることは評価に値しますが、取組が増加しない限りは、やはり一進一退の動きになるかもしれません。

まもなくゴールデン・ウイーク入りすることから、少しポジションを軽くしておこうと思います。

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