金は、テーパリングの意識が買い要因。17:46

 5月4日に米イエレン財務長官が、景気過熱を抑制するため金利上昇が必要になるといった金利上昇容認発言を受け、NY金、NY白金ともに30ドル以上下落しました。ただし、NY金は同氏発言前の価格水準まで戻り、NY白金はその水準まで戻れないでいます。同氏は、その後、WEB会議でトーンダウンの発言をしたようですが。

 

 大証金は、4月20日に詳しく掲載したように、押し目買い方針継続です。上昇する要素は、市場がすでにテーパリングを意識していることです。今回のイエレン財務長官の発言も、金にとってはガス抜きをしたようなものであり、金融緩和継続ならば、いくら市場がテーパリングを意識しても下げにくくなると考えております。楽観の裏に悲観、悲観の裏に楽観です。市場は金に対し悲観的な見方であることが、最大の買い要因になります。

 

 次に、大証白金ですが、本日も買い拾いました。NY市場で、自動車触媒に用いるロジウム29000ドル台、パラジウム3000ドル前後、プラチナ1230ドル台といったように、プラチナの割安が目立ちます。供給面の問題があるとは言え、実需は安定した供給で安価なものを好みます。そのため、今は上値が重く見えますが、いずれ大爆発すると予想しております。5月17日にはWPIC(ワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシル)から四半期需給報告があります。私の予想では、その時点でも通過点と考えております。

 

 大証トウモロコシは、高値を大幅更新しております。産地の天候不良もありますが、中国で飼養豚数が、2018年8月に発生したアフリカ豚熱(ASF)前まで戻してきております。そのため、飼料用としての穀物買いが入っているように思います。4月27日に掲載しましたが、この相場に利益確定売りが出るとした場合、5月12日の2021年新穀需給報告、6月末の作付け推定面積のイベントのように思います。若しくは、7月4日の米独立記念日までは、上昇傾向なのかもしれません。いずれにしましても、今は弱気する相場ではありません。

 

 大証ゴムは、やはり上昇してきました。出遅れていた銘柄であったため、連休明けの本日買いが入りやすかったのかもしれません。基本は、押したところを買い拾うのが良いと考えております。

 

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