昨日のNY市場では、インフレ警戒からナスダックに続きNYダウも大幅安を演じました。予想以上に株式市場へ売り物が出たようです。正直、今の金融市場はアルゴリズム(自動売買システム)が支配しているため、今後も行き過ぎ・やりすぎの相場は意識しておく必要があります。私の日経225の買い玉も、昨夜ロスカットが成立してしまいました。トリガー(条件)をマイナス200円に設定していたので、傷は浅く済みました。しかし、悔しかったです。
さて、気を取り直して。本日、米コアCPI(消費者物価指数)の発表が21時30分に予定しております。今まで以上に市場が関心を持っているようです。ただし、市場がインフレを警戒しているのであれば、ある程度の数字は織り込まれているように思います。米コアCPIが事前予想を上回ると、一旦は株式市場に売り物が入ると予想しておりますが、その後は元の値位置に戻ると思います。いずれにしても、発表直後は上下のブレがありそうです。
大証白金ですが、私が予想していた下値水準を下回ってしまいました。しかし、先日もコメントしたように過熱している相場でないだけに、下値は限定的と考えております。むしろ、今回のようなガス抜きをする方が、上昇波動は長いかもしれません。(ただし、リスクに対する警戒は必要です。)
このチャートをご覧ください。白金60分足と出来高を組み合わせたものになります。昨夜の急落時には、ご覧の通り出来高が急増しました。このまま上昇するかは疑問ですが、前日の安値が相場の分岐点と意識するのも良いでしょう。
続いて。
NY白金日足と取組を組み合わせたチャートになります。取組が減少したのがご理解いただけると思います。しかも、2~3月(1100~1300ドル)の高値で買ったファンドはいったん撤退したように思います。本来、相場が下へ転じる場合、もうすでに下げていると考えております。金も同様ですが、取組が減少したにもかかわらず1200ドルを維持していることは評価すべき点と考えております。とはいえ、外部的要素も未だ存在しているため、手放しで買いつくのは控えたいと思います。
最後に、本日米農務省からトウモロコシ需給報告があります。昨日のコメントでは、売りを考えたいのであれば、その発表後に反発したところを新規売り、ロスカットを5月10日高値27410円以上に設定するのも良いとしましたが、昨日中国が2021年ー22年度産のトウモロコシを68万トン規模成約したことで、再び上値余地があると考えております。そのため、新規売りは控えるのが良いでしょう。むしろ、大証市場で大幅逆ザヤが縮小するイメージを持った方が良いと考えます。
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