まだ、上海プラチナウィークに関しての評価はないようです。金が下がると、つられ安を演じる白金は、独自性がなく、方向性に乏しいようです。私のような立場の人間には、一番辛い相場になっております。
金の下落に反応しにくい、若しくは金が下落しているのに白金が上昇しているといった状況になるまでは、もうしばらく時間がかかるのかもしれません。ただ、私は買いスタンスを変えるつもりはありません。なぜならば、私はNY白金1150ドル、大証白金4100円を下値と考えているからです。
本日は、大証白金の取組みに関してコメントしたいと思います。その前に、5月21日までの大証金、大証白金の一般投資家ポジションですが、金売り、白金買いでした。このポジションは相場の方向性を表すものではなく、相場の人気度を表すものになります。相場は、人気の裏に蜜の味があります。つまり、人気についていくのは危険ということになります。
前置きが長くなりましたが、大証白金の人気についてお伝えしたいと思います。
このチャートは、大証白金日足になります。①は5月10日~14日、②は5月17日~21日、③は5月24日~28日の期間を表しております。一般投資家のポジションですが、①は前週の2431枚売り越しから3245枚の買い越しになりました。②は2190枚買い越し、③は21枚買い越しという状況です。②から③へのポジション動向ですが、買いポジションが減少したというより、売りポジションが増加した結果です。これは、単なる仮説になりますが、相場が上昇するには、あまり売られすぎないことです。つまり、③の水準を下回ると、再び買いポジションが増えてくる可能性があります。そういう意味では、4200円を挟んだ揉み合いでなければいけないということになります。
ただし、今の白金人気は、下落リスク意識しているということになります。
一方、大証金は、4027枚売り越し(②)から1637枚売り越し(③)に縮小しました。おそらく、単品の売りポジション解消と、白金とのストラドル解消が、先週は行われたように思います。そのため、一度修正安入りの可能性が高く、そのタイミングは明日の米雇用統計なのかもしれません。明日の米雇用統計が、市場予想65万人増加を上回るようならば、市場は6月FOMCでテーパリング協議が行われると予測し、米長期金利が反発し、実質金利反発、NY金利益確定売りが出やすくなることが予想できます。ただし、市場予想を再び下回ると、年内のテーパリング意識が遠のき、NY金は価格修正というより日柄修正を演じる可能性が考えられます。明日のイベントは重要です。
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