昨日は、ご存じのように米ADP雇用統計が、事前予想を大幅に上回ったことにより、テーパリング協議開始⇒米金利上昇⇒ドル高⇒インフレ後退⇒貴金属全般に大幅下落となりました。
私は、本日の米雇用統計の数字次第で、6月4日ような相場の動きをイメージしておりましたが、その前に市場が反応してきたことになります。
なぜ、大証金は安値から反発するのに、大証白金は反発しないのか!?それは恐らく、内外の投資家ポジションが一つの理由と考えております。その件に関しまして、昨日もコメントしましたので、若干割愛させていただきます。簡単に言いますと、大証市場で一般投資家ポジションは金売り、白金買いです。NY市場のここ最近のファンド動向は金買い、白金売りでした。
5月6日時点、大証金と大証白金との価格差は1974円でした。約1か月後の6月4日は2539円に拡大、昨日は2508円であったため、本日せっかく金が下落しても、価格差が拡大していることになります。そうしますと、当然金を買って、白金を売る売買になりやすいわけです。これだけが理由ではありませんが、実際、先週末時点の一般投資家買いポジションがほとんど減少していなかったことを考えると、本日そういった動きもあったように思います。
大証白金ですが、昨日もコメントしましたが、大証金以上に下落するということは、理由が何であれ、あまり良いことではありません。私自身、NY白金1150ドル、大証白金4100円を下値と予想していましたが、本日の米雇用統計の結果に対する白金の反応次第では、NY市場で1100ドル前半も意識しておく必要があります。本日が重要なイベントになります。
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