白金は、徐々に三角保合の動きか!?17:47

 大証白金は、本日は反発しました。本日の反発内容は悪くなかったように思います。(大証金50円高に対し、大証白金64円高)昨日、米国消費者物価指数が事前予想を上回ったことから、米長期利回り・ドルが反発し、米国市場における貴金属は軟調となりました。しかし、前回数字を下回っていたことで、市場は冷静さを取り戻し、米長期利回り、ドルが値を消し、貴金属は買い戻された格好となりました。それに加え、ECBラガルド総裁は声明で、PEPP(パンデミック緊急購入プログラム)は少なくとも2022年3末まで継続するとコメントし、4月の内容と変わらなかったため、市場のテーパリング意識が緩和され、そのことも貴金属にとって安心材料になったように思います。

 

 大証白金ですが、まだ不安定な動きは続きそうです。大証市場、NY市場、スポット市場を見ますと、本日再び大証市場が10円割高になっております。NY市場とスポット市場は、昨日まで1ドルNY市場が割安でしたが、本日ほぼ同じ価格まで修復しております。やはり、NY市場が上昇をけん引していかない限り、大証白金は上値が重くなります。ここの関係も注視していきたいと思います。

5月18日にジョンソンマッセイ社から2021年需給見通しで、プラチナは19.1トン供給過剰とのレポートが出ました。ただし、このことを本当に市場が信用しているのでしょうか。その一方で、スイス投資銀行のUSBやWPIC(ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル)は第1四半期のプラチナ需給を強気の内容で発表しております。どちらが信ぴょう性あるのでしょうか?それは、価格が教えてくれることでしょう。

 私自身、白金の強気姿勢は変わりません。今回は、ジョンソンマッセイ社の需給見通し、中国の鉄鋼に関する規制に面食らった感もありますが、当然簡単にNY白金1500ドル、1700ドルへ上昇していくことはありません。このような動きをこなしながら、徐々に安値を切り上げると予想しております。昨年8月~10月は安値2816円、高値3390円の中で動いておりました。(私は、その時から大証白金を買っておりました。)それが、2月4524円の高値を付け、3月には3826円の安値を付けた中で、今現在動いております。ここ最近の価格を見ますと、4447円が高値となっており、安値は3982円、徐々に三角保合の動きになるのではと予想します。三角保合を上抜けると、次の上昇波動が待っていると考えております。そこを逃さずにトライしていこうと思います。

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