昨日のコメントでは、FOMで大きなサプライズはないと予想しながらも、ドットチャートで2022年利上げを支持するメンバーが増えると、ドル高、米長期利回り反発する可能性があり、貴金属全般一時的に下押しする可能性があると、お伝えしました。
しかし、今回のFOMCは大きなサプライズになりました。2023年末までに2回の利上げを見込んでおり、利上げ開始時期を前倒ししたことが、タカ派的なサプライズになりました。今回の内容がどこまで引きずるのか正直分かりません。そのため、欧米市場を通過するまでは、買いのイメージは持たない方が良いでしょう。
ただ、私は、今回のサプライズが、2013年のようなショック安にはならないと見ております。テーパリングの議論を開始するとの話ですが、以前からそのような話は出ていたため、今回FRBパウエル議長は市場の考えに歩み寄ったように思います。(市場が予期していないことに対し、FRBが金融引き締めを示唆する発言をした場合は、ショック安になることが多い。)