パウエルFRB議長の議会証言では、インフレ率は今後数か月高止まりするものの一時的とし、インフレ率が目標を大きく超える兆候があれば、金融政策スタンスを調整する用意があると述べました。テーパリングについては、今後数回の会合で議論していくものの、縮小時期を検討する上で住宅価格も判断材料の一つと話しておりました。
今回のFRB議長の発言は、ややハト派的な内容と受け止めております。先月のFOMCで、市場は利上げ前倒しに対し反応しましたが、今回の議会証言ではテーパリングに関し未だ様々な問題を抱えており、すぐに実施することはできないとのメッセージのように思います。
さて、大証金ですが、昨日も述べたように、FRBがインフレは一時的と考えている以上、ファンドの買いが入りやすいと予想しております。今のところは、高値を買いつく相場ではないと思いますが、マイナス圏に沈んだ場面があれば買い拾ってみるのも良いでしょう。
大証白金は、本日4000円台で安値の買い玉を残し、利益確定しました。私の予想では、来週もう一度売り叩かれる場面があると見ております。本日、大証白金の建玉が公表され、9日時点で海外投資家が売り越しになっていたことを踏まえると、今週はそのショートカバー(買戻し)と、新規買いが入ったように思います。ただし、今週ニューヨーク、ロンドンの白金ETFが減少していることから、やや利食い売りが出ているように思います。今の4000円台は、いったん様子見た方が良いでしょう。
大証トウモロコシは、7月7日のコメントで述べている通りです。
大証ゴムは、7月13日にコメントした通り、本日反発しました。ただし、これは下げすぎた相場の自律反発であり、再び売り叩かれる可能性があります。その売り叩かれたところは、買いで考えていきたいと思います。とにかく市場を弱気にする動きをしない限り、相場は浮上できないと考えております。
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