やはり大証白金は売られてきました。特別弱材料が出たわけではありませんが、本日から世界の白金価格の中で、大証白金は10円以上割高になっております。過去のコメントを見ていただきたいのですが、5月時点でも10円から20円割高となっており、6月中旬の下落によって割高から割安に転じ、相場が堅調となっておりましたが、ここにきて再び割高になっているということは、①商社が大証市場をアービトラージ売りを仕掛けやすくなる②相場下落により大証市場は他市場に比べ下がりやすくなる。③他市場が上昇した場合は、価格差修正が遅れる。ということが考えられます。つまり、割高の商品は買いにくいということになります。ここは値ごろ感ではなく、慎重な対応が必要と考えております。
とは言え、大きく下落するかも疑問です。先週末のNY白金CFTC建玉明細を見ますと、大口投機家の買いポジションは前週比465枚減少している一方で、売りポジションは同2783枚増加していました。(7月20日時点)私の持論ですが、大口投資家の新規売りだけではサプライズ的な下落は考えにくいと思います。しかも、スプレッドのポジションが増加していないため、サプライズに備えている動きは見受けられません。
ただし、「備えあれば憂いなし」ではありませんが、そのような意識を持っておく必要があります。
大証金は、今週27日、28日のFOMCまでは様子見になることでしょう。市場は、テーパリングの議論が8月末のジャクソンホールからなのか、それとも年末からなのか、ヒントを探ろうとしています。そのため、今回のFOMC声明文、FRBパウエル議長の記者会見は、かなり注目しているようです。基本は買いスタンスですが、慌てずに市場の動きを確認するのが良いでしょう。
大証トウモロコシは、やはり売られてきました。以前にも指摘しましたが、基本は天井を打っている相場と考えております。7月16日掲載の予想レンジ33500円~35500円の下限を下回る可能性が出てきました。今後は予想レンジ上限を34800円に引き下げ、戻り売り狙いと考えております。
建玉のご相談は、メール、電話にて承っております。お気軽にご相談ください。