再び、大証白金は現物価格、NY白金に比べ割高になっております。NY白金に限っては現物価格よりも7ドルほど割安となっており、昨日は1000ドル目前まで反発したものの、1000ドルを上抜けることができませんでした。昨日もコメントしたように、まずは1000ドルを上抜けないことには、まとまったファンドのショートカバーが出にくく、1000ドルは心理的な節目になりそうです。
大証白金は、もう一段高は視野に入れておきたいところです。ただし、トレンド系テクニカル指標の全てが下向きとなっているため、その一段高は売り物が待ち構えていると思っておくのが良いでしょう。私の予想では、NY白金1050ドルをタッチするのは、もう少し先のように思います。
大証金は、先週末の米雇用統計良好な数字により、1750ドルを下抜けたことから、26日のジャクソンホール・パウエルFRB議長の講演までは、1750ドルが上値抵抗と予想しております。しかし、この金相場が売り相場に転換したとは思いません。以前もお伝えしましたが、4月に世界各国中央銀行が約220トン金を購入しており、4月の平均価格は1750ドル、つまり、その価格以下はいつでも反発できる水準と考えております。そのため、下値日柄は必要ですが、徐々に下げ渋りを見せると予想しております。
日経225は、戻り売り相場が一巡したと考えております。世界的なコロナ・デルタ株感染拡大により、売り圧力が強まっていた一方で、致死率が低下していることから安値を売りたたく動きは見られません。しかも、ここにきて海外投資家の買戻しも入っていると思われるため、徐々に下値を切り上げると予想しております。ただし、白金でも指摘しましたが、日経225のトレンド系テクニカル指標も下向きになっているため、短期反発は売り叩かれやすいことはイメージしておくべきでしょう。
ゴムやトウモロコシについて、もしく更には詳しく聞きたいという方は、080-4653-1005までお問い合わせください。