NYプラチナ1000ドルが下値抵抗になるか!?19:14

大証白金、8月11日のコメントでは、1000ドルを上抜けるとまとまったファンドのショートカバーが入ると指摘、12日では上値余地があり、下落幅に対しての3分の1戻しである3673円が一旦戻り目安とお伝えしました。しかし、12日に3645円まで戻し3分の1は戻らず、本日失速しました。

 <今は高値を買う相場ではありません。>

一つに、前々から指摘しておりますが、ビックプレーヤーが不在であるため、高値を買うプレーヤーがいないこと。もう一つは、ジャクソンホールを控えており、市場はパウエルFRB議長の講演に注目していること。最後に中国の新車販売台数が減少傾向にあることが挙げられます。

そのことがプラチナの上昇を妨げていると思われます。ビックプレーヤーは、ジャクソンホール明けには戻ってくると言われており、ジャクソンホールでFRB議長がハト派的な内容をアナウンスするようならば、NYプラチナ1000ドルは下値の抵抗になると予想します。中国での新車販売台数減少は、東南アジアでのコロナウィルス感染拡大がネックになっており、そのことが落ち着かない限り、回復は困難と予想しております。つまり、何らかの影響でプラチナが大幅上昇したとしても、そこは再び売り物が出やすくなると予想します。

 先週末に公表したCFTC建玉明細ですが、8月10日時点で5819枚買い越し(前週8804枚買い越し)まで縮小しております。明日17日にNY白金が大幅上昇しない限り、今週公表のCFTCでは3000枚前後買い越しまで縮小すると予想します。しかし、単にデルタ株感染拡大だけで、プラチナを売る材料にはなりません。そのため、私の予想では、NYプラチナにおけるファンドのポジションが、ネットショート(売り越し)に転じることはないと考えております。

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