金、白金ともに、デルタ株感染拡大はマイナス要因!?18:05

 大証白金は、本日試し買いをしました。昨日もお伝えしたように、NYプラチナが1000ドルを維持していること、NY市場におけるファンドポジション売り買いが均衡していることなどから、今後底堅く推移すると判断したからになります。しかしながら、ジャクソンホールを控えていること、ジャクソンホールまでビックプレーヤーが市場に戻ってこないことを考慮すると、上昇し続ける相場にはならないと予想しております。つまり、大きく反発したところは、利益確定し、再びNYプラチナ1000ドルを起点として買い拾うのが良いと考えます。

 

 大証金は、中国経済指標が鈍化していること、アフガン情勢に対する懸念で反発しております。しかし、まだ気を許すのは早いと考えております。やはり、金相場を安心して買っていけるのは、米国金融政策の方向性になります。(確定要素です。)そのため、ジャクソンホールでFRBパウエル議長の発言が重要になります。ただし、市場は既にテーパリングと利上げを以前よりも前倒しすると予測しており、発言への市場の反応はタカ派よりもハト派の方に影響すると考えております。ただ、それ以外で気になる点は、デルタ株の感染拡大により、インド、中国の宝飾品需要の落ち込みや、米国ETF保有残高減少です。ETの増減は、いずれ回帰すると思いますが、昨日も指摘したようにデルタ株のパンデミック(世界的大流行)は、金の需要にも影響してきます。そのように考えますと、今の環境下で金相場が、大きく浮上するとは思えません。しかし、6月も世界各国中央銀行が、合計約30トン金を購入しておりました。(価格帯は下記のチャートをご覧ください。)そのことから、ズルズル下落トレンドを形成する相場ではないと考えております。基本買いスタンス継続とします。

<補足>

中央銀行の金購入は、需給を引き締める要因になり底堅く推移すると思われます。ただし、相場を押し上げるのは要因は、投資資金の流入です。つまり、ファンドが新規買いしたい環境にならなければ上昇しないということになります。

 

 トウモロコシのコメントもする予定でしたが、長文になったため、割愛いたします。貴金属、ゴム、トウモロコシ、日経225、FX、個別株などに関して、ご質問がございましたら080-4653‐1005までお気軽にご連絡ください。

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