やはり貴金属が下振れしてきました。本日未明に公表したFOMC議事録で、大多数のメンバーが年内のテーパリングを支持していたことから、改めてタカ派を意識したようです。
なかでもプラチナは、そのことに加え、デルタ株感染拡大懸念で、ファンドが内外で売り攻勢を強めているように思います。NYプラチナの1000ドルもあっさり下抜け、このようになりますと底値の見当がつきません。ただ、以前のプラチナと異なるのは、南ア鉱山会社は、新鉱山を開発しており、以前よりもコストアップに繋がっているということです。しかし、ファンド主導の相場になってしまっているため、今の相場には関係ありませんが、いずれ再認識すると思います。ここは、静観しておくしかありません。
金は、デルタ株の感染拡大により、リスクヘッジの買いにより下げ渋っているように思います。しかし、以前にもお伝えしたように、そのパンデミック(世界的感染大流行)が、インド、中国の需要を落ち込ませおり、デルタ株の感染が沈静化しない限り、買い進まれることはないと予想しております。
前々からお伝えしていますが、ビックプレーヤーがサマーバケーションに入っているため、相場全体的に弱気ムードになっているようです。チャンスと見るのも良いのですが、26日のジャクソンホールあたりまでは、下振れリスクは意識しておくべきでしょう。
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