昨日のコメントで、大証白金3750円、NYプラチナ1030ドルが相場の分岐点と指摘しましたが、昨日の夜間取引で維持することができませんでした。昨日も指摘したように、10月26日まで大証白金3800円、NYプラチナ1030ドルを維持していましたが、翌27日に完全下抜けしてしまったため、もうしばらく上値が重くなると予想しております。引き続き、大証白金3750円、NYプラチナ1030ドルを相場の分岐点として考えていきたいと思います。
<本日のコメントでは、本日の白金相場を見て感じたことをコメントします。>
昨日の夜間取引でもそうでしたが、金相場が上値を切り下げると、白金相場も続いて上値を切り下げました。昨日の米GDP速報値は事前予想を下回り、そのため米長期利回りも低下し、両商品とも買い進まれました。しかし、市場は来月2日、3日のFOMCでテーパリングを決定する見方に変わりはなく、米長期利回りが反発すると、金、白金の上値を切り下げる結果となりました。本日の値動きが月末要因なのかは分かりませんが、少なくともFOMCを意識した動きのように私は思いました。
先ほど、白金相場の分岐点をお伝えしましたが、ミクロで見ますと、大証白金3700円を挟んで強弱が分かれており、NYプラチナでは、1020ドルを境に強弱が分かれております。つまり、3700円、1020ドルを維持できない限り、下値不安は消えないということになります。
<27日の大証白金下落を私は、月末要因とコメントしました。>
ご覧いただきたいのですが、NYプラチナ①は10月26日、②は10月27日になります。①では30.9ドル下落しました。その時の取組み1418枚減少し、恐らくファンドの手じまい売りが出たと、私は判断しております。②は13.6ドル下落、取組み1055枚減少。つまり、2日間で2473枚減少し、57106枚まで取組みが低迷しました。ここ最近の傾向を見ますと、ファンドのショートカバー(買戻し)で上昇し、ファンドの投げ売りで下落しているように思います。つまり、決済注文で相場が変動しているため、一方向に動きにくいと考えております。11月に入り、FOMCを無事通過し、相場上昇=取組増加傾向になるようならば、出直り相場も期待できますが、正直そうなってからでしか判断できません。
弱気しているわけではありませんが、条件が整わない限り、相場の浮上は考えにくいと思います。もうしばらく、日柄が必要と判断しております。
本日は、白金に関して思うことをコメントしました。白金以外の相場についてご質問の方は、080-4653‐1005までご連絡ください。