本日の貴金属・日経225は大暴落しました。ご存じのように、相次ぐFOMCメンバーのタカ派発言に加え、FRB議長にパウエル氏が再任したことを受け、金融政策正常化に対する変更はないとのことから、貴金属市場に売り圧力がかかりました。しかも、白金に関しては、オーストリアのロックダウンを受け、ドイツもロックダウンするのではとの思惑が、更に売りを呼んだように思います。
本日15時にWPIC(ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル)から四半期プラチナレポートの公表がありました。それによりますと、2021年のプラチナ需給は24トンの供給過剰、2022年は20トンの供給過剰を予想しております。ただし、需要面で半導体不足にもかかわらず、自動車触媒需要が伸びてきているとの評価もありました。
しかしながら、このような数字を見せられますと、上値は重くなると考えております。上昇するとしましたら、欧州の感染者が減少傾向となり、経済が好調になることが最低限必要になります。大証白金は、戻り売りを意識しておくのが良いと思います。3750円~3500円レンジを予想しております。
大証金も今回の下落により、上昇の勢いが弱回りました。明日の朝方FOMC議事録の公表がありますが、テーパリングを決定した議事録であるため、戻りは売られやすいと考えております。買いポジションは、一旦撤退とします。
日経225も上値の重い展開が予想できます。NYダウ高、円安にもかかわらず、30000円を買い切ることはできませんでした。当面は、売り目線で対処するのが良いでしょう。ただし、30000円を上回るようならば、売りは見切るしかありません。当面29700円~28800円レンジを予想しております。