今回は会員サイトで掲載しようか迷ったのですが、土曜日ということもあり、皆様にファンド動向を意識していただくため、一般公開いたします。
本日のテーマは、「CFTCからのメッセージ」とします。
まず初めに、NYゴールドから掲載いたします。
上記のチャートは、NYゴールドの日足です。赤枠で囲んでいますのが、11月16日~12月7日の期間を示してます。以前にも何度となく指摘したように、ファンドの買いポジションは11月16日時点から減少し続けていることが理解できます。その一方で、売りポジションも徐々に減少しております。このポジションを見る限り、昨日のCPIの発表後もそうですが、FOMC後も上昇は続かないように思います。
どういうことかと言いますと、売り込んでいる相場でないため、大幅上昇は見込めず、新規買いに頼るしかありません。しかし、欧米ではクリスマス前ということもあり、そのイベントが終了してからでないと、積極的な取引は行わないと考えております。欧米では、12月29日以降が新年度と言われております。つまり、それまでは逆張りの動きになると判断しております。
次にNYプラチナを見ていきましょう。
こちらは、かなりのストーリーがありました。上記のチャートは、NYゴールドと同じ期間を示しております。あとは、下記の色と合わせております。
まず初めに、買いポジション(以後買い玉・売り玉と呼びます)から見ていきましょう。11月16日以降、6000枚以上買い玉が減少しました。(上記のチャートと見比べてください)その一方で、売り玉は8000枚以上増加しました。つまり、11月16日から12月7日までに約15000枚売りに傾いたということになります。ただし、ここでチャックしたいのは、当業者の存在です。本来、当業者は大口投機家の反対の行動をとります。大口投機家が売り玉を増やすと、当業者は売り玉を減らすか、買い玉を増やしてきます。私が見る限りでは、今回の場合でも、当業者は売り玉を減らす選択肢をすると思っておりましたが、その反対で、買い玉を3252枚増やしました。(上記のチャートを確認ください)
そう考えると、930ドル近辺は安いと判断しているのかもしれませんね。しかも、大口投機家は売り込んでおり、そのショートカバーも意識されることになるでしょう。
今回は、NYゴールドとNYプラチナの大口投機家の動向についてコメントいたしました。これが全てではありません。ただ、市場の雰囲気を理解しておく必要があります。
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