本日は、先週と引き続き、「CFTCからのメッセージ2」とします。
今回は、NYプラチナの大口投機家の動向が興味深かったので、それだけをコメントいたします。
先週の12月11日の「CFTCからのメッセージ」もご参考にしてください。
上記チャートは、NYプラチナの日足になります。下記は、ご存じのように、大口投機家及び大口当業者のポジションになります。上記チャートの赤枠は、12月8日から12月14日の値動きを表したものになります。それを見ますと、大口投機家(以下ファンドと呼びます)は1週間で3,128枚も売りポジションを増やし、ネットロングが2,331枚縮小しました。かなり、ファンドは弱気したことになります。しかも、今週木曜日のNYプラチナ取組みは、66,964枚と14日よりも更に増加していることから推測しますと、未だファンドの売りポジションは増えていることが考えられます。その一方で、当業者は売りポジションを縮小させ、更に買い拾っております。つまり、当業者からしてみると、930ドル以下は買いで考えているように思います。
どちらに軍配が上がるかですが、やはり受け渡しをしないファンドは、最終的に反対売買をしてくることでしょう。ファンドのここ2週間の動向を見ると、プラチナ価格が下落しても買いポジションは、ほとんど減少しておりません。そう考えると、ある程度投げ売りは一巡しており、次は売り込んだポジションのショートカバー(買戻し)が、いつ行われるかポイントになります。ちなみに、今回売り込んだ3,128枚は、NYプラチナ価格で961ドル以下であるため、その価格を上回ることができれば、更なる買戻しが入ると予想しております。
今回は、NYプラチナの大口投機家の動向のみコメントいたしました。ファンド動向が全てではありません。ただ、市場の雰囲気を理解しておく必要があります。
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