大証金と日経225は、簡単にコメントします。
大証金は、突込み買い方針です。しかし、〇〇〇〇円以上は利確をした方が良いと考えます。NY市場で、ファンドは買ったり売ったりしているように思います。つまり、順張り主義であるファンドは高くなると買いが集中し、安くなると手仕舞い売りを巻き込んでいるように思います。しかし、米国金ETF残高は、1030トン保有していることから、未だウクライナ情勢懸念、それに伴う原油高等によるインフレ懸念が根強いようです。恐らく、10日の米CPIの発表までは、レンジ相場で動くと予想しております。
日経225は、会員サイトでも述べたように、徐々に下げ渋りを見せております。ロシアとウクライナの停戦交渉は、当然すぐには合意できませんでしたが、本日のロシア関連株の反発を考慮すると、ある程度織り込まれたようにも思えます。ただし、未だ不安定な動きが予想できるため、高値飛び付き買いをしたり、安値を売り叩いたりすることなく、徐々に下値切り上げ型を意識してトレードするのが良いでしょう。
【大証白金】
本日は、大証白金を長めにコメントします。
まず、昨日のNYプラチナ市場ですが、色々なニュースもありましたが、私が思うところ「トヨタ自動車の仕入れ先が、サイバーウィルスに感染し、3月1日同社国内すべての工場稼働停止」、「米ゼネラル・モーターズをはじめとする自動車メーカーの間で、ロシアでの事業を中止する動きが広がっている」ことが、NYプラチナの上値を重くさせたように思います。ちなみに、トヨタ自動車の3月生産予定は95万台、明日は稼働するようなので、1日の生産遅れは1万3000台と言われております。それほどの材料ではないと思われます。そう考えると、後者の材料が重しになったのかもしれません。昨日の米国自動車メーカーの株価は軒並み下落していましたので。
さて、大証白金ですが、昨日の私の予想は外れてしまいました。私は、3850円を割り込まないと予想していましたが、3800円も割り込んでしまいました。ただし、買い方針に変わりはありません。
今のプラチナの構図をお話しします。プラチナスポットよりNYプラチナは2ドル割高、プラチナスポットより大証白金は40~45円割安になっております。ナイメックス指定在庫は38万オンスまで減少しており、プラチナリースレートが高水準を維持していることから、プラチナの品薄が目立っていると思います。NYプラチナが下落している道中は、在庫が潤沢にありました。今では、中国実需買いが旺盛であることが、プラチナ相場を支えているようです。
WPIC(ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル)のレポートによると、2021年の中国プラチナ輸入量は「超過分と実需不明分」合わせて43.5トンでした。昨年11月24日に同社が公表したレポートには、2021年のプラチナは23.9トンの余剰と予想していました。その中で、「23.9トンの余剰は無視できないが、中国のプラチナ輸入が余剰プラチナの大部分を吸収した可能性がある」と述べておりました。つまり、2021年のプラチナ需給が、余剰から不足になる可能性が高いということになります。この発表は、3月9日にあります。
ちなみに2021年にプラチナ供給が増えた要因は、ACP在庫のバックログ処理により11.2トン分供給にオンされたためです。残りの在庫は今年前半市場へ出回るようですが。しかし、鉱山精錬プラチナ供給がコロナ以前のレベルに回復するのは、2024年までかかると同社が予想しております。そのため、2022年のプラチナ需給見通しも、前回予想の19.8トン余剰からタイト、若しくは不足へ見方が変化する可能性もあります。
長々と述べましたが、中国実需の動向が、今後もプラチナを左右することは間違いありません。
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