昨日は、ロシア・ウクライナ停戦協議が進展したことで、株高・商品安の動きとなりました。
昨日の大証金コメントでは、3月25日の安値7563円を下回れば売られると予想、売りを考えるとお伝えしました。結果、その価格を下回った後に7433円まで下落することになりました。大証白金は、3800円を割り込む可能性もあるため、資金配分を考えての買い方針とコメントしましたが、大幅に3800円を下回ったのは予想外でした。
大証金の予想をする前に、今の金相場はNY金ETF保有残増加が、下支えしております。ただし、上下動する場合は、基本ファンドの動向次第です。NY金ETF増えたから上がるとは限りません。あくまでも、ETF増加は相場を支える要因であることを理解しておいた方が良いでしょう。つまり、昨日のNY金がそうです。恐らく、昨日はファンドの狼狽売りが出たように思います。そのため、1890ドルまで下落しました。しかし、1920ドルまで回復したのは、NY金ETFの存在だと思います。
【大証金】
さて、大証金ですが、前々からお伝えしているように、今回の上昇は円安によるものであって、NY金上昇ではありません。昨日1900ドルを下回ったことで、今まで買いポジションを維持していたファンドに亀裂が入ったように思います。今回のように相場が下落しますと、当然ファンドの買いは出にくなります。一方ドル円を予想した場合、急ピッチで上昇したことから、当面は120円~125円のレンジと考えております。ウクライナ情勢に関しましては、もうしばらく波乱が続くと思われますが、NY金が3月8日に2080ドルまで上昇し、その価格から200ドル近く下落した相場は、上昇しにくいと思います。そのように考えると、ドル円次第です。120円を瞬間割り込む円高があれば、再び〇〇〇〇円まで突っ込むことでしょう。そこで、NY金ETFが現状を維持できてれば、再び相場は下げ幅を縮小します。仮にETF減少した場合は、相場の戻りは限定的と考えます。私の予想は、戻り売り方針です。
【大証白金】
大証白金は、冒頭でも述べたように、昨日は予想外に売られました。これが気になる点でした。何が気になったかと言いますと、NYプラチナのテクニカルが売りままで推移している中、円高が加わることを懸念しておりました。(懸念という言葉を使っているので、私は買い目線です。)まさに、昨日の出来事です。前々からお伝えしていますように、ナイメックス在庫が5万オンス(約1.4トン)増加したため、市場が弱気に傾いたと思われます。それも全て、他のプラチナ市場の中で、NYプラチナが一番割高であったからだと思います。(一時は20ドル以上プラチナスポットより割高でした。)しかし、昨日の相場下落により、NYプラチナはプラチナスポットよりも2ドル前後割安に転じました。つまり、割高を理由にするならば、今のNY市場にもう魅力はありません。そのように考えると、これからナイメックス在庫が減少するかポイントになります。在庫が減少すれば、相場は底打ちすると予想してますが、本日の夜間取引を見る限り、未だ上値の重さを感じております。NYプラチナの1000ドル割れを弱気するつもりはありませんが、資金配分を考慮しながら買いポジションを作るのが良いと思います。
【日経225】
日経225は、昨日予想通り28410円まで上昇し、本日日中取引で27700円台まで下落しました。日経225の場合は、想定内です。私は、基本売り場探しです。以前コメントで指摘しましたが、日経平均のPERは、昨日時点で13.58倍です。今の状況で14倍以上は割高だと思います。空売り比率も上昇していないことから、投資家が売りにくい相場になってきたと思います。そのため、28000円以上は売りのスタンスを継続したいと思います。
今回の内容が参考になったという方は、無料会員登録お願いいたします。今後相場の動きがあった場合、会員サイトを起点としてコメントいたします。なお、他ブログで既に会員登録している方は、ご遠慮いただく場合があります。ご了承ください。