相場は、様々な要因で動きます。釈迦に説法かもしれませんが、これを見ておけば良いというものではありません。テクニカルでもそうです。(テクニカルの場合は、目移りしてはいけません。信用できるものを信じ抜くことのが大事です。)例えば、大証金は、ドル円動向、米国債利回り、株式動向、恐怖指数、ファンド動向、ETF保有残高増減などなどが挙げられます。そう言った観点から、多少皆様の参考になればと思い、今の大証金の状況を見ていきたいと思います。
その前に、本日の無料会員サイトで、大証金は〇〇〇〇円を下回ったため、途転〇〇を提案しました。合わせてストップロスも提案しました。日経225は、27000円を維持して取引終了したため、売りポジションを解消しました。大証白金は、方針変わらず、ポイントのみお伝えしました。
【大証金】
相場は、常に反対の意識を持つ必要があります。例えば、買っていた場合、下落要因やテクニカル面でのポイントをしっかり押さえる必要があります。上のチャートは、恐怖指数、NYゴールド、米2年物国債利回り日足になります。
先ず、恐怖指数をご覧ください。赤丸で囲んでいるのが1月24日前後になります。それと合わせて、NYゴールドを見ますと、同じ赤丸は1850ドルを上抜けるのがやっとという感じでした。恐らく、この時はFRBのタカ派姿勢強化が、NY金の上値を抑えたように思います。
しかし、2月24日にロシアがウクライナへ侵攻したことで、一気に世界情勢が変化します。恐怖指数は、3月8日に36ポイント台まで上昇、NYゴールドは2078ドルまで上昇することになりました。この間、NY金ETFは75トン増加しました。(昨日までのETF増加)
3月8日以降、恐怖指数下落、米2年物国債利回り上昇したことで、NYゴールドのファンド手仕舞い売りが出たように思います。ただし、米2年物利回りが低下すると、NYゴールドに再び買いが集中したようにおもいます。
そして、円安・NYゴールド高が組み合わさり、大証金が昨日8014円の高値を付けることになりました。これが天井かは誰もわかりません。
【大証金、今後・・・】
無料会員サイトはテクニカル中心で提案しておりますが、一般サイトでは恐怖指数と米2年物国債利回りを意識し、今後の展開を予想したいと思います。まず、恐怖指数をご覧ください。ロシアは未だウクライナ南東部を攻撃しているにも関わらず、恐怖指数は低いままです。私の考えでは、マーケットは既にロシア・ウクライナ戦争をゴールド以外材料視していないように思います。
次に、米2年物国債利回りをご覧ください。利回りは、2.3%台まで低下しております。恐らく、このことがNYゴールドを強くさせているように思います。しかし、先日シカゴ連銀総裁も述べましたが、年末までに金利を2.25ー2.50%まで引き上げに反対しない発言をしていました。そのように考えますと、金利がズルズル下げ続けるとは思えません。(FRB要因はタカ派姿勢)
実際のところ、ここ数日間NYゴールドをファンドが新規買いをしているようです。NYゴールドのチャートをご覧いただくとお分かりになりますが、恐らく3月24日の戻り高値を上抜けたため、買い増ししてきたように思います。(①)
未だNYゴールドだけが、ロシア・ウクライナ戦争によるインフレを意識した買いが集中しております。ただ再び米2年物国債利回りが堅調な動きをすれば、NYゴールド①(青点線)の価格を下回ることが予想できます。
以前から述べておりますが、もし仮に下がるとしても、大きく暴落するという意味ではありません。恐らく、下落しても下値では買いが待ち構えていることでしょう。つまり、昨日の高値を天井と考えるかは別ですが、このような状態だということをご理解ください。
長文になりましたので、ドル円は簡単にご説明します。大証金もドル円も上昇過程で売りを判断するのは困難です。ただ、一つサインを例にするならば、RSIの逆行現象です。ドル円3月28日終値で123.90円の時、RSIは87%でした。それが昨日終値125.66円では、79.7%。つまり、価格が高値を更新しているにも関わらず、RSIは前回の時より低いということになります。ただ、逆行と判断するには、②の水準を下回る必要があります。そこを今後も意識しておきたいと思います。逆行となりましたら、次のステージの話をしたいと思います。(ドル円について)
かなり長くなりましたので、本日大証白金、日経225はお休みいたします。会員様は、明日の会員サイトをご覧ください。会員登録していない方は、お気軽にご登録して頂くか、若しくはお電話・メールにてご相談ください。メールの場合は、多少タイムラグが生じるかもしれませんが、宜しくお願いいたします。