北京市ロックダウン懸念、今週いっぱい!?18:38

本日は、中国北京市でロックダウン懸念により、原油の需要が落ち込むとの見方からNY原油価格が下落し(インフレ懸念後退)、そのため米長期利回り低下が、NYダウ反発に繋がったようです。

しかし、本日から北京市で、4日間2000万人を対象としたPCR検査実施、その結果次第でロックダウンを行うとの見方が広がっていることで、再び株式市場中心に売り直されたように思います。

 中国上海市は、3月28日からロックダウンを施行し、現在も継続中。それに加え、北京市もロックダウンを施行することになれば、中国経済減速が浮き彫りになり、それを警戒した売り圧力が強まっているようです。

 本日は、大証白金を中心にコメントいたします。

 まず初めに、NYプラチナ市場で大口投機家の新規売りが目立っております。そのことは昨日もコメントしましたが、北京市のロックダウン懸念が、プラチナ市場への売りを誘発していると思います。それが明確なのは、プラチナスポット価格よりNYプラチナ価格は、8~10ドル割安となっております。ちなみに、大証白金をドルベース換算しますと、更に5ドル割安となっております。つまり、相当大口投機家は、NY市場を弱気していることになります。最近のプラチナ相場の傾向は、プラチナスポットよりもNYプラチナが6ドル以上割安になると底打ちし、その反面、6ドル以上割高になると天井を打つケースが見受けられます。

 正直、私自身、大証白金が3700円を下回るとは思いませんでした。NY市場で大口投機家が売りポジションを増やしていることを考慮すると、いずれ買戻しが入ると予想します。そのタイミングは、北京市がロックダウンするか否かの発表をした時と予想します。その発表は、今週末から来週のように思います。上海市がロックダウンを決定してから、NYプラチナがその材料で売られることはありませんでした。しかも、同市ロックダウン中も実需の買いは旺盛でした。ただし、北京市はロックダウンとなることで、その範囲が拡大することは良いことではありません。そのため、仮に大口投機家の買戻しでNYプラチナ価格が反発しても、新規買いは出にくく、再びある程度まで失速すると予想します。

 どの価格で大口投機家の買戻しが入るかと予想した場合、NYプラチナが950ドルを下回ってから売り圧力が強まったように思えるため、950ドル以上になればもう一段高も期待できるでしょう。その価格がポイントになると思います。

 基本は買い主体ですが、今週は北京市のロックダウン懸念もあることから、今週の相場のイメージでは底練りと考えております。

【大証金】

大証金は、昨日理想的な価格まで下落しました。昨日もコメントしましたが、円相場は恐らくFOMCまでは方向性のない動きと考えております。そのため、NY金がどっちを向いているか考えるのが良いと思います。来月FOMCでは、大方0.5%の利上げは確実と予想しております。そういう相場を大口投機家は新規買いしないと思います。しかし、ここ数日間で同筋は、買いポジションを減少させており、下落した反動で反発することは考えられます。しかも、前々から指摘していますNY金ETFにまとまった売りが出ない限り、1800ドル台で低迷することはないと予想します。とはいえ、ここまで下げた相場なだけに、〇〇〇〇円まで反発した場合は、売りで考えていこうと思います。

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