本日の国内市場は、ゴールデンウィーク谷間ということもあり、手仕舞い先行の動きと見ております。いずれにしても、FOMCが大きな焦点になることでしょう。
ここ数日間、ドル高が顕著に見られます。これは、大口投機家がドル指数の買いポジションを増やしているためと考えております。そうなると、FOMC後いったん材料出尽くしで、利食い売りが出るかもしれません。ただし、FRBが利上げをしたのであれば、ファンダメンタルズに変わりはなく、ドルが180度転換するということはないでしょう。円の動向に関しましては、前回コメントしたように133円~135円が意識されると予想しております。
本日は、いろいろ述べても仕方がないので、NYプラチナにおける大口投機家のポジションと、今後のポイントをお伝えしたいと思います。普段、会員サイトでしか述べておりませんが、今回はプラチナのみ簡単にコメントします。
先週末のNYプラチナCFTC建玉明細を見た途端、正直驚いてしまいました。以前から大口投機家は売りポジションを増加していると指摘しておりましたが、まさかネットショート(売り越し)になっていたとは思いませんでした。先週末公表のCFTC建玉明細は、買いポジ前週比172枚減少、売りポジ前週比9722枚増加という内容でした。そのため、7537枚のネットロングから2357枚のネットショートに変化しました。
今回のポイントは、どこで大口投機家が新規売りしたか、どうなればショートカバー(買い戻し)するかを予想してみたいと思います。
こちらのチャートは、NYプラチナ日足になります。赤枠で囲んでいるのが、大口投機家9722枚新規売りした価格帯になります。この赤枠だけでは、どこで新規売りしたのか予想がつきません。ただし、4月22日の出来高を見ますと30208枚(通常20000枚以下)と、大商いでした。翌日も24517枚出来高があったことで、この2日間で売りポジションを増やしたと予想します。
そのように考えますと、969ドルを上回ると、ここ数日間の売りポジションがマイナスになるため、ショートカバーが出やすくなります。ただし、今回大口投機家が売りポジションを増やした理由は、中国上海市に続いて北京市がロックダウンになることで、サプライチェーンの悪化を予想してのことだと思います。それに加え、ドル高も影響していると思いますが。つまり、まだ正式に北京市のロックダウンは発表されておりませんが、ゼロコロナを目指す中国がどのような行動をするか重要になります。
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