本日は、白金に関してコメントいたします。お客様、会員様は、会員サイトをご覧ください。
なぜ、本日白金をコメントするかと言いますと、①プラチナスポット価格より大証白金大幅割安②NYプラチナ市場において大口投機家が未だネットショートのまま③今週WPIC(ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル)と英精錬会社ジョンソンマッセイ社からプラチナレポートが公表される。この3点により、プラチナについてコメントしたいと思います。
まず初めに、<未だ大証白金は、プラチナスポットに比べ120円割安>
このことに関しては、前回も指摘しております。ここ最近は、プラチナスポットよりも大証白金が40~50円割安で推移しておりましたが、ゴールデンウィークを経て、ここまで拡大しております。今もそうです。しかも、NYプラチナもプラチナスポットに比べ35円前後割安になっております。恐らく、NYプラチナは大幅割安になっているため、ナイメックス在庫が徐々に減少していると思われます。
今回、大証白金が換算120円安ということは、それだけ投資家が強気していない証拠になります。大証白金4月限が発会して7日目、未だ2月限から4月限へのロールオバー(限月間の乗り換え)が進んでいることも、この割安を招いているのかもしれません。しかも、円安が進んでいるため、海外投資家は日本売りを視野に入れているのかもしれません。
ただし、だいぶ前にも指摘しておりましたが、過去にも80円~100円割安の時がありました。その時は、やはり海外市場が下落しても日本市場は、それほど下がらなかった経緯があります。今回もそういった流れになるかもしれません。恐らく、海外市場が高いからと言って、この割安が解消されることはないと考えております。(割安修正は、上昇時ではなく、下落時に行われる可能性がある。)
続いて、<NYプラチナ市場において大口投機家が未だネットショート>
先週末に公表したCFTC建玉明細を見ますと、ネットショートが1541枚(前週ネットショート2357枚)に縮小したものの、売りポジションは前週比579枚増加しておりました。
こちらのチャートをご覧ください。①の期間は4月20日~26日まで、②は4月27日~5月3日になります。私は、②の期間内で上昇したことにより、多少なりとも大口投機家のショートカバーが出たと予想しておりましたが、蓋を開けてみると、新規買いで相場が上昇し、尚且つ、同筋は新規売りを入れていたことが分かりました。ここ最近の下落は、恐らく、その買いポジションの決済と、新規売りによるものと考えております。
最後に、<今週WPIC(ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル)と英ジョンソンマッセイ社からプラチナレポートが公表>
来週月曜日にWPICから第1四半期プラチナレポート、その前後で英ジョンソンマッセイ社Pgmレポートが公表されます。今回のレポートは、恐らく中国上海ロックダウンの影響による需要減がメインになると予想します。すでに、このことを市場が織り込んでいるかは、その公表後の動き次第ではありますが、中国実需は安価なプラチナを大量に買っていることを鑑みると、仮に弱気なレポートだったとしても、サプライズにはなりにくいと考えております。
ここ意識することは、プラチナスポットと大証白金との価格差、NYプラチナ在庫、NYプラチナ取組み&出来高、円売りが続くか、それと来週のプラチナレポートになります。
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