本日の金融商品は、メスター米クリーブランド連銀総裁(FOMCメンバー・タカ派)が、0.75%の利上げも排除しないと発言したことで、FRBの過度な金融引き締めに警戒する動きとなりました。
※通常知っている情報は、上値が重くなる要因ですが、下落をけん引するものではないと考えております。
【大証白金】
本日も白金からコメントしたいと思います。再三プラチナスポットとの価格差を指摘しておりましたが、大証市場における海外投資家は、4月限発会後売りポジションを増やしております。恐らく、期近の買いポジションを維持し、ヘッジで4月限を新規売りしているように思います。恐らく、上海ロックダウンに対するヘッジのように思います。そのため、上髭・下髭が頻繁に出現しているように思います。ただし、白金が上昇するか、下落するかは別物です。あくまでも現物市場が中心です。
NYプラチナもプラチナスポットに比べ、大幅割安になっていることから指定在庫が減少し続けております。恐らく、別の市場へ流出していると考えております。約370,000オンスだった指定在庫が、3月NYプラチナが割高になったことで、約425,000オンスまで増加しました。これが、今では400,000オンスを下回っております。そう考えると、NYプラチナの下値も限定的と予想します。昨日は、中国実需のまとまった買いが3日ぶりに見受けられ、きっかけ次第になりますが、世界のプラチナ価格差が徐々に縮小・正常化すると考えております。基本的なスタンスには変更なく、買い増しするか否か検討中です。
※今後は、国内においての海外投資家ポジションもポイントになりそうです。
【大証金】
大証金は、本日も大幅安となりました。米CPI前の手じまい売りが出たようです。昨日もNY金ETFが7.25トン減少、これでFOMC後23.58トン減少、売却したことになります。大口投機家も連日手じまい売りをしているように思え、このような下落となっております。しかし、昨日米CPI前に売られたこともあり、その発表後に反発する可能性もあります。ただし、昨日指摘していますが、大口投機家がすぐに買いに回るとも考えにくく、反発した場面では売りを意識するしかありません。
ちなみに、短期的な相場を動かしているのは大口投機家になります。しかし、大きな流れを演じるのは、世界中央銀行の動向です。3月にエジプト中央銀行が、44.06トン金を購入しております。3月のNY金平均値1983ドルであるため、中央銀行は高水準価格でも金を購入してきます。大きな流れは買い方針ですが、目先は大口投機家の買い意欲減少、FRB金融引き締めに対する免疫不足、チャート悪化が上値を重くさせると予想しております。
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