リセッション警戒が重し。17:37

 昨日の米CPIは、ご存じのように前月比・前年同月比ともに市場予想を上回りました。そのことにより、市場は更なる金融引き締めに対する警戒心が強まり、金融商品全般上値が重くなりました。

 

 今回の米CPIを受けて、金融引き締め強化=米2年物国債上昇、インフレ長期化、リセッション懸念=米10年国債低下・円高といった流れになりました。

 

 大証金は、やはり米CPI後は反発しましたが、力及ばず失速して取引終了しました。今は、買いを考える状況ではないと思います。このことは、前回のブログでも述べていますので、割愛いたします。やや、円安一服感から下値を支える要因がなくなりました。私自身、円高に向かうとは思いませんが、先週末のCFTC建玉明細を見ましても、大口投機家(ファンド)が円の売りポジションを増やしていたため、その巻き戻しが起こっているように思います。大証金の安値を売り叩く気にはなりませんが、戻りは引き続き売り目線で考えていきたいと思います。

 

 

 大証白金は、せっかく良い流れになりましたが、大証金・日経平均などの下げにより、上値が重くなってしまいました。基本の考え方は変わりありません。ただし、昨日コメントした「買い増しするか否か」に関しては、少し様子見たいと思います。昨日のNYプラチナ市場を見ますと、大口投機家(ファンド)のショートカバーが入ったように思います。しかし、出来高が不十分であるため、私の予想では、NYプラチナの安値を売り叩いた大口投機家(ファンド)のみ、ショートカバーがヒットしたように思います。恐らく、10日に上海市がコロナ市中感染ゼロを受けて、ショートカバーが入ったように思います。ここにきて、前々から指摘しています世界のプラチナ価格差に変化が出ております。プラチナスポットに比べ20ドル割安だったNYプラチナが、今では8ドル割安まで修正しております。プラチナスポットよりも150円~180円割安だった大証白金は、140円まで縮小しております。このサヤが正常化してくるようならば、方向性が出始めると判断しております。

 

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