本日午前11時、中国経済指標が市場予想を大幅に下回ったことで、株式をはじめ金融商品全般、伸び悩みを見せる結果となりました。
上海市当局は、新たなコロナ感染者が10日以上確認していない地域を徐々に開放し、22日から段階的に緩和するとしております。6月中には、全面解除を目指すと発表しました。
【大証金】
さて、大証金ですが、やはり上値の重い展開となっております。基本、売りを意識しておくのが良いでしょう。本日の会員サイトでも、新規売りの提案をしましたが、僅か届かず、売り損ねました。ただし、流れが下落基調にいるため、値ごろで買うのは危険と考えております。
こちらのチャートは、NYゴールド日足とNY金ETF(SPⅮRゴールド)の推移になります。イメージしてください。ちなみに。1月28日は1014.26トン、5月13日は1055.88トンの保有残高になります。ほぼ同価格ですが、現時点で41.62トン分増加していることになります。この増加分がどのように左右するかですが、①この分の手じまい売りが出る可能性も②手じまい売りが出ない場合は、1800ドル底堅さも。つまり、どちらとも言えます。ただし、一つ言えることは、最悪のケースです。価格が下げてくると、当然買い方の手仕舞い売り及び、NY金ETFの決済が出やすいということです。相場が反転しない限り、その懸念は引きずることになります。そう言ったことから、当面は買いの意識は持たず、戻り売りで対応するのが良いでしょう。
【大証白金】
本日、WPIC(ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル)から第1四半期プラチナレポートが公表されました。簡単に内容をお伝えしますと、昨年プラチナ需給は35トンの供給過剰、2022年は19トンの供給過剰を予測していました。しかし、2020年の精錬工場の閉鎖に蓄積した半完成品在庫の処理完了が確認されたことで、それに関し今後の供給増加に繋がらないと指摘しておりました。3月9日の同社レポートでは、2022年のプラチナ需給予想を20トンの供給過剰としていたので、その時よりは僅かですが下方修正したようです。
さて、大証白金ですが、先週末にコメントしたように、3880円が上値の抵抗になってしましました。私が述べている価格帯を維持できないようならば、下振れ・底固めの時間が必要と考えるしかありません。本日の大証市場を見ますと、中国の経済指標悪化が上値の重しになりましたが、大証金が下がると大証白金も売られやすくなっておりました。本日は、3870円が上値のポイントになります。中立・弱気の相場は、その水準以上を嫌います。
ここで簡単にテクニカルについて話したいと思います。以前にもコメントしましたが、基本移動平均線を見るだけでトレンドが理解できます。私は単純移動平均ではなく、〇〇〇〇移動平均線を見ております。5日移動平均を下回っている場合、5日間の買い玉が引かされている一方、売り玉に評価益が出ていることになります。25日線を下回っている場合は、25日間の買い玉が引かされていることになります。それが長ければ長いほど、上値が重くなるということになります。
4月の中国新車自動車販売台数前年同月比48%減少、同月ロシアは同79%減少しております。しかし、このことは既に相場が織り込んでいるため、反応は限定的となっております。上海市がロックダウンを解除すれば、経済正常化ととなり、白金も買われやすくなると予想しております。今は、ドル円も不安定な動きをしているため、あまり勝負はせずに、買いポジション維持したまま様子見たいと思います。
いつもご覧いただき、ありがとうございます。お問い合わせ、会員様から『参考になる』といったお言葉が励みになります。重ねて、ありがとうございます。今回の内容が参考になったという方は、無料会員登録お願いいたします。売買のご提案に関しましては、無料会員サイトを起点とします。なお、他ブログで既に会員登録している方は、ご遠慮いただく場合があります。ご了承ください。
first_traders_ts@yahoo.co.jpまで、メールにてお問い合わせください。