昨日は、スイス国立銀行が0.5%利上げしたことでサプライズとなり、FRBが0.75%利上げしたことも併せて、リセッション懸念が強くなり、世界の株式市場をはじめリスクオフの動きとなりました。
為替市場では、リスク回避の円買いが進み、安全資産の米国債が買われた一方で米長期利回りが低下、そのためドル安となりました。昨日は、ドル・ユーロともに安く、円が高くなったため、大証市場は予想以上に下落したように思います。
今月9日から各国金融政策発表により、市場が混乱しているように思います。その中で、一番予想を裏切らないのは、日銀でしょうか。
【大証金】
やはり、昨日お伝えしたように、大証金は7800円を割り込みました。少し下落の勢いがあったので、買えていない方もいらっしゃったと思います。ただし、時間軸で見ますと、夜間取引の上昇で.は買われすぎであるため、ここは強気せず、一部利食いを意識し、再び押し目を買い拾うのが良いと考えます。昨日の相場を振り返りますと、ドル安・VIX指数33ポイント近辺まで上昇しても、NY金はあまり反応ありませんでした。その反動が今起きているように思いますが、VIX指数が31ポイント台まで低下してきていること、NY金1900ドルを上回る力(ちから)が今のところないことから、押し目買い拾い方針が良いと考えます。
【大証白金】
昨日、3950円～3970円を維持すると、再び上昇しやすくなるとお伝えしましたが、スイス国立銀行のサプライズ利上げによる円高・海外安が響き、大証市場で3902円まで下落。6月15日午前2時台に3902円を付けたこともあり、今回リスクオフでその3902円を下回らなかったことは評価に値すると思います。FOMC発表後24時間以上が経ち、世界の株式市場が落ち着きを取り戻し、完全に各国の利上げを織り込むことはできませんが、昨日下への警戒心が発動したことで、それが肥やしとなり、上昇しやすい相場になったと理解しております。リスク回避で円買いが入り、そのことによって大証市場に売り圧力が生じますが、日米の異なる今後の金融政策により、円安の流れが変わったとは思えません。円安が意識される分、大証白金の底値が切り上がると予想します。
【日経225】
昨日は、スイス国立銀行のサプライズ利上げにより、大幅下落となりました。同国の利上げは、まったくのノーマークでしたが、私のコメントをご覧いただいた方は、新規買いをしていないと思っております。今回のサプライズ利上げがなかったとしても、欧州市場を経て米国市場へ移行しない限りは、当然FRBの大幅利上げにより株式市場の上値が重くなることは仕方ありません。そこをわざわざ買う必要はないと考えております。落ちてくるナイフになりますので。
しかし、相場のポイントとしたら、VIX指数が33ポイント近辺まで上昇したこと、日経225が昨夜25500円を維持していたことから、下値の不安も徐々に消化されたように思います。VIX指数は35ポイントが、ほぼほぼ警戒レベルのピークであり、それだけ市場が警戒したという表れになります。まだ波乱は残っていると判断しているため、25500円～26500円を意識して臨みたいと思います。
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