先週末の米雇用統計は、ご存じのように、非農業部門雇用者数が52.8万人増加(市場予想25万人増加)、平均時給率が前年同月比5.2%上昇(同4.9%上昇)と、それぞれ市場予想を上回りました。この発表後、リセッション懸念は後退したものの、依然利上げに関する見方は変わっていないようです。
やはり、今週水曜日に発表するCPI(消費者物価指数)が重要イベントと考えております。市場予想では、前月比0.2%上昇(前回1.3%上昇)、前年同月比8.7%上昇(同9.1%上昇)と、市場はインフレが落ち着いていると見てるようです。市場予想通り、若しくは下回った場合、過度な利上げ観測は後退すると思われます。その反対も当然あります。
こればかりは、結果を確認する必要があります。
【大証金】
大証金は、明後日まで7600円を維持できれば、テクニカルは買い転換します。先週末のNY金は1800ドルを割り込んでしまいましたが、依然として大口投機家のまとまったショートカバーが出ていないため、下値も限定的と判断しております。私は、FRBの過度な利上げによるドル高、米国2年物国債利回り上昇に一服感が出ていると考えております。そのため、FRBが更なるタカ派的な政策を打ち出さない限り、残り3会合での1.00%利上げは織り込んだと判断しております。そのことから、NY金の下値が限定的であると判断しております。とは言え、繰り返しの話になりますが、高値を買っていく相場なのか判断が難しいところではあります。よって、〇〇〇〇円をレンジ下限と決め打ちし、マイナス圏で買い拾う方針とします。
【大証白金】
本日の大証白金は、先週末に132円上昇したことによる一休み相場と考えております。先週末に、私の見ていますテクニカルが、NY市場に続いて大証市場でも買い転換したことから、押し目は買い方針と考えております。ただし、急ピッチに上昇している相場だけに、再び先週金曜日のような上昇があった場合は、一部利確も良いと考えます。今週水曜日には、米CPIが控えており、相場は動きにくいようにも思います。ここは上がらないことを不思議がるよりは、底堅さを確認する時間帯のように思います。NY市場における大口投機家のショートカバーは不十分であり、いずれまとまったショートカバーが入ると予想しております。今のところは、まだ買いポジション維持したまま様子見たいと思います。
【日経225】
日経225は、買いスタンス継続です。以前からお伝えしていますように、徐々に底上げしてきております。ポイントは、今週末のSQ値と考えております。詳しくは、会員サイトをご覧ください。