ドル高要因=先週末の米雇用統計は、雇用者数が市場予想の範囲内であり、平均時給が市場予想を下回り、失業率が上昇したことで、利上げに対する警戒心が和らいだものの、依然としてFRBの大幅利上げ路線は変わらないとの見方。
ユーロ安要因=ロシア国営ガスプロムが欧州向け天然ガス供給を油漏れにより、再開しないと発表。インフレ抑制による8日ECB理事会で大幅利上げの可能性。それによる欧州経済減速懸念。
フェドウォッチによると、0.75%利上げ確率は、58%と低下。つまり、今のドル高は、ユーロ安によるものか、若しくは、ドルが大幅利上げ観測に対し反応しすぎているか、どちらかのように思います。
こちらのチャートは、17:30分ごろに作成したもです。ご覧いただきたいのは、ドルとNY市場との関係性です。細かい説明をしますと、長文になってしまいますので、簡単にご説明します。当然ドル高が圧迫要因になっておりますが、本日に限ってはドルが高値更新したにも関わらず、NY金・NYプラチナともに踏ん張っているように思います。しかし、再三述べているように、ドル高を維持する限り、NY市場の反発は限定的のように思います。
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【大証金】
本日大証金価格7700円台乗せは予想外でした。この水準で推移しますと、日足のテクニカルは、売り転換しません。売り転換していません。今までとは異なり、トレンドが発生しにくくなっているので、ここはある程度の価格を決め、細かなロスカットは仕方がないと考えるしかありません。大証金は迷っている相場であるため、引き続き逆張り方針とします。
【大証白金】
本日の大証白金反発は、想定内です。もう少し高いところがあれば、一旦新規売りをしたいと思います。繰り返しの話になりますが、このまま一方向には動きにくいと予想します。
本日、WPIC(ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル)から第2四半期プラチナレポートが公表されました。それによると、第1四半期で2022年の需給見通しを19トン供給過剰としましたが、今回は30トン供給過剰に修正してきました。需要面で、ガラス・化学セクターが昨年比12トン減少、ETFの保有残高も減少見通し、一方自動車触媒は12トン増加見通しとなっております。鉱山・リサイクル供給は減少するとの見通しとなっておりますが、正直昨年と同じ需給バランスということです。
ただし、ここには中国輸入量が計算されておりません。中国実需筋の爆買いにより、ナイメックス在庫がスポット市場に移動したことから、現物市場はひっ迫しているように思います。
しかしながら、今はプラチナの需給動向は、ほとんど影響しません。市場が見ているのは、欧米の利上げ幅、それによる景気動向です。当然、景気が悪化するとの見通しになれば、プラチナ需要の落ち込みが予想され、相場の下押し要因になります。つまり、先々の不安が払しょく、織り込まない限り、上下の振幅は視野に入れておくべきでしょう。一先ず8日のECB理事会、13日の米CPI、21日のFOMC以外でのプラチナの動きは信用できません。
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