円が落ち着けば、相場が正常に推移する。18:47

 昨日のECB理事会では、ご存じのように、政策金利を0.75%引き上げ(政策金利1.25%)で決定しました。利上げ後は、景気後退懸念でユーロが一旦売られましたが、その後のラガルドECB総裁の発言で、現在もユーロが堅調に推移していると思います。ユーロが堅調に推移したことで、ドル、円が下落しております。昨日から今日にかけては、主役交代といったところでしょうか。

 

 一方、パウエルFRB議長の発言では、目新しい材料がなかったものの、「労働力は非常に強い」「FRBはインフレ抑制のため強い行動をとる」としたことから、今月FOMCの大幅利上げが再認識されたようです。そのため、フェドウォッチによる0.75%利上げ確率は、86%まで上昇しております。

 恐らく、昨日までユーロが対ドルでパリティ割れとなっていたことから、ECBの利上げが評価され、尚且つECB総裁の来月の利上げを示唆する発言で、本日のユーロ高になったように思います。

しかし、いずれEUも景気減速に陥る可能性があります。そのため、現在のユーロ高は、ユーロ弱気筋の買戻しのように思います。とはいえ、現在欧州株が軒並み上昇していることは、昨日のECB理事会での決定は、とりあえず評価されているようです。昨日の私の予想が外れてしまいました。結果①でした。(昨日のコメントにて)

【大証金】

 さて、大証金ですが、どんな理由であれ円の下落に一服感が出始めていることから、多少上昇の勢いが弱回ると考えております。ここ数日間の上昇は、ご存じのように円安によるものです。ドル高よりも円安の勢いが強かったため、NY金は1700ドルを維持したと思われます。ただし、次にFRBが0.75%の利上げを行う可能性があるため、ドル高に対する修正安があったとしても、ドル安に方向転換するとは困難と考えます。それを考慮すると、大証金の上昇力が弱回っても仕方ありません。基本、〇〇〇〇円を割り込むまでは、買いスタンス継続です。

【大証白金】

 大証白金は、ようやく一息ついた相場になりました。プラチナの場合は、NY市場で大口投機家の買戻しが入り、それと同時に急激な円安で、3900円台を回復しました。ここで、私の主観ですが、2~3日間のNYプラチナ市場のデータを確認したところ、NY市場で大口投機家の買戻しと、恐らく新規買いも入っていたように思います。(今更ですが)恐らく、その新規買いは830ドル前後からと考えております。昨日もNY市場で860ドル割れでは、なんらかの買い拾いが入っていたように思います。そのため、NYプラチナは下がりにくくなっています。(買戻しならば、相場は一過性の上昇になるはず)

 円安が継続しているときは、正直NYプラチナも上昇しやすいため、大証白金の上値の目安が予想できませんでした。ただし、ここで円安が一服していることを踏まえると、大証白金も若干冷静な動きに戻るように思います。

 私は今でもNYプラチナ900ドル維持は困難と予想しておりますが、NYプラチナの高値目安として考えるのならば、プラチナスポット価格とNYプラチナ価格が、ほぼ同水準まで接近したところが急所になると予想します。昨日もコメントしておりますが、2商品の価格差は8ドルまで縮小しております。

【日経225】

 日経225は、昨日コメントした通りになります。昨日大幅反発したことで、27000円を死守する可能性が高まったと思います。本日の9月限SQ値は、28253.40円です。この価格が、今後のポイントになると思います。この価格を12月限が上回ることができれば、更なる高値を付けることでしょう。ただし、2日~3日下回っているようならば、〇〇〇〇〇円程度の下押しも予想できます。よって、新規の売買をするのならば、先ほどの価格を基準にするのが良いと思います。ちなみに、私の相場観は、突込み買い方針です。

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