東京金は、正直強気したくありません。ここで強気しているのは、今まで成績が振るわない海外ディーラーのように思います。NY金の取組は増加しておりますが、恐らく値ごろ感からの買いが入っているように思えます。ただし、このまま買い上げるだけのパワーはないため、1150ドルを維持することは困難のようです。
私が、NY市場を強気していない理由は、以前からもお伝えしましたが、資金の流れを読み解く上での参考にする米国金ETF保有残高の動向と、上昇するための条件であるCFTCから公表されます大口投機家のポジションです。米国金ETF保有残高は12月14日のFOMCからでも18トン減少しており、11月8日の米大統領選挙でも125トン減少しております。一気に資金が流出しております。これが買えない要因。もう一つのCFTCから公表されます大口投機家(以下ファンドと呼びます)のポジションです。上昇するファンドのポジションは、ご存知のように買い玉が減少し、ファンドが売り込んでいるというのが、上昇を促すためのポジションになります。が、しかし・・・。今のNY金におけるファンドのポジションは、買い玉の減少は中途半端であり、しかも売り込んでいる相場ではありません。仮に反発しても短命であると考えております。
そう考えると、NY金は上がりにくいと考えており、あとは円安だけであると考えます。ドルは、来年3回米国が利上げするだろうと見込んでいることから、勢い余って119円まで上昇しましたが、とりあえず117円で落ち着いているという事は、ほぼ、0.25%×3回の0.75%は織り込まれていることになります。であるならば、これ以上のドル高・円安をあまり警戒しなくてよいと考えます。
よって、今は戻りを入れておりますが、東京金の4300円は高いと判断し、売り継続で対処していきたいと思います。
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