6月29日の東京トウモロコシのコメントでは、30日月末発表の作付推定面積・四半期在庫の発表で反発か、反落かといった内容を出しました。24日に発表されましたCFTCを見ますと、ファンドが買い越しとなっていたことから、ビックイベントの発表後は買い越の手仕舞い売りが出やすいと思い、上がりにくいと指摘しましたが、結局27日にはシカゴコーン市場におけるファンドのポジションは、途転売り越しになっていたことから、発表直後急激に反発しました。
ただし、発表後の反発したからと言って、考え方に変わりはありません。むしろ、売り場面が再び近づいていると考えております。以前22000円半ばは売り方針ですが、21500円以下を弱気する相場ではないとしました。その理由としましては、天候相場が終わったわけではないため、安値を売り叩く相場にはなりにくいと考えていたからです。しかしながら、このまま上がれるのか疑問です。今回の反発は、シカゴ小麦が干ばつの影響から上昇したため、シカゴコーンも連れ高したことと、今月乾燥気味の天候になるといったところから3.9ドルを上抜けましたが、実際30日に発表されました作付推定面積、及び四半期在庫の数字は、事前予想より上回っており、決して強気する内容ではありません。本日は米独立記念日、7日は七夕、12日は需給報告とあるため、その間に天井を形成すると考えております。山がそれほど高くないため、谷もそれほど深くはありませんが、8月・9月以降の需給相場に移行しますと、再び上がりにくい相場になることでしょう。22500円を強気せずに、まだ高値があるか、若しくは日柄(相場の日数)を確認しながら、新規売りしていきます。
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