東京トウモロコシは、売り方針継続ですが、正直私のお客様の大半が、先週末に売り玉を利食い致しました。なぜならば、戻る可能性があった彼です。ただし、戻したところは売り直しを今でも考えております。
順を追ってお伝えしていきます。本日の東京トウモロコシは、恐らく土壌水分不足のネブラスカ州を中心に降雨が観測されており、既にトウモロコシは受粉期を8割がた完了していることから、来月から始まる大豆の受粉期に対し弱材料と受け止められ、大豆に引きつられてトウモロコシも売られたように思えます。来月からは大豆中心の動きになることでしょう。
上記の天気図は、米国中西部の雨雲レーダーになります。白で囲っておりますのが、土壌水分不足のネブラスカ州とアイオワ州になります。
上記のチャートは、東京トウモロコシの週足チャートになります。拡大していただきますとお分かりになりますが、5週移動平均線と25週移動平均線が、22150円、22180円に位置しております。受粉期終盤の24日の週の大陰線が今後の上値の重しになると考えます。すでに天井を確認しているため、今は買いは考えずに売り場探しとしていきます。
今後のイメージですが、幾分天候とのにらみ合いになりますが、高温乾燥懸念が出ない限りはシカゴコーンが買われにくいと思います。既に強材料を織り込みながら下げてきている相場なだけに、弱材料を織り込まない限りは上がりにくいと思います。来月10日には、米農務省から需給報告があります。市場は、受粉期中の高温乾燥により、単収が160半ばから168Buと予想しているようです。しかし、7月の産地の気温は高温と呼べるほど高くはなく、今の品種改良された種子は高温に強い。ましてや、降雨不足と言われておりますが、今ではどこの農家にもスプリンクラーを設置しており、実際米農務省も数字として出していますように、それほど作柄は悪くないといったところが現状でしょう。そう考えますと、8月10日を分岐点として、それ以降真逆に動く可能性もあります。つまり、8月10日までにシカゴコーンが高いようならば、それ以降安くなり、安いようならば高くなるといった動きをすることでしょう。
しかし、一つ言わせていただきますと、旧穀の飼料需要が7500万Bu上方修正されない限りは、いずれにしましても上値は限定的になることでしょう。
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