東京トウモロコシは、売り方針ですが、私のお客様は1枚も売り玉がありません。既に売り玉は利益確定しまして、次の反発を狙っている最中です。
その反発があるのか否かですが、ポイントは8月10日の需給報告です。先月12日の需給報告前でも市場はザワついていました。なぜならば、6月後半から7月に入り、ネブラスカ州とアイオワ州で高温乾燥となり、土壌水分不足となっていたため、数字上では作柄が悪化していたことから、単収が168Bu/1エーカー当たり(前月予想170.7Bu)と予想しておりました。しかし、蓋を開けてみましたら、単収前月予想と変わらず、それに加え旧穀の期末在庫が減少したことにより、一気に3.7ドル(9月限)まで売られることとなりました。その後、高温乾燥継続・土壌水分が未だ回復していないことから、3.90ドルまで上昇しましたが、ようやくネブラスカ州近辺でまとまった降雨が観測され気温低下し、今月に入ってからは大豆安につられ3.6ドルまで売られることとなりました。
ただし、市場は今月の需給報告で単収162~168Buを予想しているようです。しかしながら、相場は上がりません。これは、恐らくファンドの手仕舞い売りが加速しているからだと考えております。
今月に入って、3.70ドルから3.60ドルまで売られたのは、大豆急落によるものであり、仮に今回の米農務省の需給報告で168Buに単収を引き下げるようならば、3.8ドルまで買われる可能性はあるものの、3.90ドルを買切ることはできないでしょう。なぜならば、旧穀の期末在庫が前回見通しでは7500万Bu増加しており、この数字が修正されない限りは、買い上げることはできないと予想します。しかも、当然3ドル後半の価格では、需要が伸びると思えず、いずれにしましても単収2Bu程度の下方修正であるならば、相場の反発は限定的と考えます。シカゴコーンは3.8ドルを上回ることは考えられないため、その近辺まで反発したのを確認しながら、東京市場で新規売りをしていこうと思います。
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