久しぶりに、東京トウモロコシで苦戦しております。私の相場観を参考にし、苦戦されている方もいらっしゃると思いますので、本日は東京トウモロコシのコメントをお伝えします。
いろいろと理屈を並べることはできますが、理屈通りに動かないのも相場。ただし、最終的には、全て現物の動きに連動してきます。正直、今回の東京トウモロコシは予想外の動きとなっております。24000円台も25000円台も時期的にないと予想しておりましたが、本日のように25000円台まで買い上げるとは思いませんでした。
本日の動きを見ますと、ファンド買いと一般投資家の買戻しで上昇したと考えております。その理由としましては、シカゴコーン時間外取引がマイナス圏で推移しているにも拘らず、東京市場では500円以上(期先)上昇し、採算コストを300円ほど上回っておりました。この300円を確実なものにするのは商社であり、逆に300円割高を買えるのがファンド、若しくは苦戦中の売りポジションを維持している投資家という事になります。
本日の出来高は、2381枚(下記のチャートを参照)と、ここ最近では大商いとなりました。だいぶファンドも買い煽ったように思います。少しだけ理屈を述べます。今回の上昇は、春小麦とコーンの作付遅れでシカゴ市場は上昇、東京市場では円安・原油高を伴って、25000円台をも買い切りました。しかし、シカゴ小麦は高値更新しておらず、産地の天候はと言いますと、5月に入り気温上昇、好天に恵まれます。作付が急ピッチに進むと考えております。今回の上昇は、私自身、5月10日の需給報告を睨んだ動きのようにも思いますが。
さて、ここからどうでしょうか?下記のチャートをご覧ください。日足にお馴染みのDMIテクニカル指標と出来高を組み合わせたものになります。中段のDMIを見ますと、+DI(買い勢力)は行き過ぎを示しております一方で、-DI(売り勢力)はまだ衰えておりません。以前の動きを見ましても、ーDIが10ポイントまで低下することによって、売り方が白旗を挙げたという意味合いになり、そこからやや価格は低迷しております。今は、そこまでーDIが低下していないため、もうしばらくは高値波乱は予想されます。
それならば、まだまだ上昇するのかになります。ないとは言い切れませんが、ここ数日間、シカゴコーン以上に東京市場が買われたことにより、割高になりつつあります。しかも、下記のチャート(日足に回帰トレンド分析を重ね合わせた)を見ますと、σ=+2を買い切りました。この現象は買われすぎを示しております。
日足だけでは、たまにあることですが、更に下記のチャート(週足に回帰トレンド分析を重ね合わせた)をご覧ください。それを見ましても、σ=+2を上回っているのが、明確に、ハッキリと理解できます。日足と週足の回帰トレンド分析で、σ=+2を上回っていることは稀で、その時の逆向かいで成功する確率は高まると考えております。
つまり、ここ数日間は下がっても押し戻されることが考えられ、5月10日を基準とし、絶好の売り場が出現すると予想しております。ここは、ガッで臨みたいと思います。
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