東京白金は、買い玉維持のままとします。なかなか、買いポジションを増やすほどの状況でないため、動き出すまで辛抱。正直、東京金に関しましては、先日お伝えした通りです。お客様・会員様には、戻りは売られやすいため、ポイント・ポイントをご提案させていただいております。一方、東京白金の場合は、上値は重いとしましても、粘り強く買いポジションを維持としております。
先週末に公表したCFTC建玉明細を見ますと、ファンド(大口投機家)の買いポジションは3614枚減少しました。5月16日から22日の価格を追ってみますと、16日の高値900.9ドルから21日の安値877.8ドルまでに、買い玉の決済が出たと考えております。翌22日には912ドルまで反発したため、買いポジションが入れ替わった可能性があります。(例えば、5000枚手仕舞い売りが出て、1400枚新規買いが入った可能性もある。)
一方、ファンドの売りポジションですが、同じ価格帯で3120枚増加しておりました。ファンドは、トレンドフォローであるため、900ドル割れを売り叩いた可能性があります。
それでは、900ドル割れでどのような動きがあったのでしょうか?簡単に言ってしまいますと、買っているファンでが投げ、売っているファンドは更に売り叩いたという事になります。つまり、買い方・売り方共に900ドル割れを弱気したことになります。
上記のチャートを見ますと、イタリアの政治不安から、同国債を売り、ドイツ国債を買う動きが出ておりました。そのため、イタリア国債利回りが急上昇、ユーロは売り叩かれることとなりました。NY白金の場合、欧州市場の動向は気になるところです。しかも、ユーロ高(ドル安)は、NY白金の支援要因。ユーロ安(ドル高)は、NY白金の圧迫要因になっております。しかし、ここ数日間、ユーロとNY白金の連動性がなくなってきております。これをどのように理解するかですが(底堅い、若しくは時間差で下げる)、私は底堅いと考えております。
それも、先ほどのファンドの動きが物語っていると思います。既にファンドが売り込んでいる相場であるため、ここで下げないのは、価格が、イタリアリスクを先取りしていたようにい思います。つまり、既に弱材料を織り込んだから、下がらないという考え方になります。
そのようなことを理解した上で、東京白金の買いポジションを維持していきたいと思います。
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