東京トウモロコシは、買い支え要因がない!?

 ここ最近、貴金属のコメントを中心に掲載しておりましたので、本日は東京トウモロコシに関しまして、コメントしたいと思います。

 その前に、東京金は買い方針継続、利食いしながら買い拾いを考えております。東京白金は、テクニカル中立ですが、昨日もお伝えしましたように、2番底を形成して直ぐに三尊天井は形成しないと考えているため、今は中段保ち合いと理解しております。山高ければ、谷深しの格言のように、今回谷が深かった分、山は高くなると予想しております。

 さて、東京トウモロコシですが、私自身売りしか考えておりません。ここまで、買われるとは予想もしておりませんでしたが、むしろ需給相場での売りチャンスと考えていきたいと思います。今回の上昇は、収穫が遅れるとの予想によるもの。ただし、日本時間23日朝方発表されました収穫進捗率は49%と、前年37%、5年平均47%を上回っております。しかも、作柄良以上は68%と前週と変わっておらずですが、決して悪い内容ではありませんでした。それならば、なぜ買われたのかになります。まず考えられるのは、為替が円安になっていることです。次に考えられるのは、バルチック海運指数が高止まりしていることと、私は思います。

キャプチャ

 上記のチャートは、エタノール価格とシカゴコーン価格を重ね合わせたものになります。エタノール在庫が増加しているため、当然エタノール価格が下落しています。エタノール在庫が増加して、更にエタノールを生産するのでしょうか!?国の政策ですが、急ピッチに生産する必要はなくなると思います。しかも、今回の米中貿易摩擦によって、中国の9月トウモロコシ輸入高は、前年同月比83.4%も減少しました。今後、何が買い支え要因になるのでしょうか!?

 私は、以前から米農家が、50%以上収穫しますと、ハーベストプレッシャー(現物の売り)により、価格が抑えられると指摘してきました。既に49%まで収穫しております。徐々にシカゴコーンの上値が重くなると考えております。

 東京トウモロコシは、円安により未だテクニカルは買いのままですが、〇〇〇〇〇円を下回ると、一気に売り叩かれると予想しております。

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