東京トウモロコシは、再び買いスタンス継続とします。ここ最近の相場の下落は、米中西部の天候が改善、ここ数週間降雨予報でなくなったことから、収穫が進展し、シカゴコーンが売られることとなりました。
その一方で、米とランプ大統領は、来年の大統領選をにらみ、エタノール比率の高い自動車用燃料を販売しやすくする措置に動きました。トウモロコシ生産農家とバイオ燃料生産業者にとって有利な結果で、長期的な相場上昇につながる可能性があると考えております。
1990年代から米国はトウモロコシをエタノールとして使用し始めてから、シカゴコーンは大幅上昇を演じた時期もありました。今では総需要の4割がエタノールとなっていることから、さらに需要が拡大するようならば、シカゴコーンは、いずれ〇ドル定着もあり得ます。
そのように考えますと、米トランプ大統領の意向は、トウモロコシ価格を上昇させることであり、下落させることではありません。当然需給相場であるため、一本調子に上昇することはありませんが、徐々に下値を切り上げていくと考えております。