米農務省需給報告の反応は限定的

12日の米農務省米国コーン期末在庫見通し(単位億Bu)

9月見通し     予想平均      前月見通し

2015/16    17.16   17.11     17.06

2016/17    23.84   23.22     24.09

12日の米農務省米国コーン生産高・単収見通し(単位は生産高が億Bu、単収がエーカー当りBu)。

9月見通し       予想平均        前月見通し

生産高      150.93    149.74     151.53

単 収      174.4      172.9          175.1

本日、米農務省需給報告がありました。主な数字は上記の通りです。

この数字を見る限りで、事前予想よりは多いものの、予想レンジ幅であったために下げも限定的となりました。

考えていかなければいけないのは、大大豊作が確定している中で3.4ドル前後で推移していることになります。8月31日に314セントまで売られましたが、その時は8月需給見通しの数字を大きな材料とし、ハーベストプレッシャー(米農家の現物売り)、原油安がファンドの売りを誘発させた結果。ただし、ここ最近の価格の回復により、そのファンドの買戻しも入り始めております。 

 今後の展開ですが、来月10月の需給報告までは、収穫に関しての材料が相場の動向を決めます。しかしながら、余程強材料が出ない限りは、3.5ドルを突破することはないでしょう。そうしますと、底堅く上値が重い、狭いレンジでの動きが予想されます。基本はテクニカル上、底打ちしていると私は判断しているため、買いで臨みますが、吹き値では利食いを視野に入れていきたいと思います。

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