本日は、東京トウモロコシをコメントします。その前に、東京金は売りのままです。これは信念持っております。
さて、先週末、先月末に米農務省から作付意向面積、及び四半期在庫の発表がありました。一部のお客様にはお伝えしておりますが、この数字で上がるのか下がるのかを検証していこうと思います。
まず、米農務省から発表されました作付意向面積は、9000万エーカーでした。(前年度は9400万エーカー、事前予想平均は9103万エーカー)四半期在庫は、86億1600万Bu(前年同時期78億0700万Bu、事前予想平均85億5100万Bu)つまり、作付面積は事前予想よりも下方修正したものの、ほぼ予想の範囲内でした。四半期在庫に関しましては、事前予想が前年同時期を上回る予想でしたが、更にその事前予想をも上回りました。
当然、昨年度よりも在庫が多いはずです。ただし、昨年の9月~11月の消費を見ますと45億Buに対し、昨年12月から今年2月までの消費は、37億7000万Buでした。ということは、今年に入って消費が伸びていないという事になります。それは、恐らく価格が昨年よりは高くなったからと考えます。価格が高くなると消費が付いていかなくなるのが明らかとなりました。
次に、9000万エーカーの作付意向面積です。今回は聞き取り調査になりますので、昨年ほどは作付意欲がなくなったという見方ができますが、9000万エーカーでもかなりの面積です。作付面積が9000万エーカーという事は、収穫面積はおおよそ8226万エーカーとなり、仮に単収が165Buならば135億7000万Buの生産高になります。この生産高は、2015年ー16年度の生産高とほぼ同じ数字となります。つまり、2016-17年度が大豊作であり、仮に165Buの単収ならば豊作という事になります。
それならば、なぜシカゴコーンが7セント高、本日のシカゴコーン時間外で2~3セント高になるかと言いますと、原油高や材料出尽くしでファンドの売り玉が買戻し、今月から米中西部で作付開始することから、3.6ドル台まで反発したことでしょう。ただし、今まで私が述べましたように、高くなると消費が落ち込み、作付が順調に推移するようならば、上値は限定的になるため、売り方ファンドが買い戻したところは、絶好の売り場になることでしょう。
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