東京トウモロコシは、以前から売り方針を述べさせていただきました。今年に関しては、天候相場(上昇相場)不発になる可能性があり、戻したところを売り狙いするのが良いとしました。なぜならば、昨年が大大大豊作だったからです。そのため、少しの天候異変にも天候プレミアムは加算されにくいため、シカゴコーンの上値は重いと判断しております。しかも、ドル円の上値も重いと考えているため、東京市場はどうしても上がりにくいと考えております。
上記のチャートは、シカゴコーンの2016年2月から2017年6月までの日足に、取組高を組み合わせたものになります。何かお気づきになりませんか?白丸で囲んでいますのが、140万枚以上の取組に対してのシカゴコーンの動きを見て頂きたいと思います。それと、昨年の上昇のスタート地点と、今年のスタート地点を見て頂きたいと思います。
昨年は3月末に3.5ドルを底値として、4.40ドル近辺まで上昇しました。昨年は洪水の影響で買われたようですが、その後大豊作見通しとなったことから3ドルまで下落しました。ここで注目していただきたいのは、昨年4月初旬から中旬の上昇もそうですが、5月初旬から6月従順までの取組の増加です。150万枚まで増加し0.9ドルもの上昇を演じましたが、今年天候相場入りした5月初旬から6月中旬で145万枚まで増加しましたが、0.3ドルしか上昇しておりません。これが需給が緩和している状態にみられる天候相場のないパターンと考えております。
以前にもコメントしましたように、この相場が4ドルを上回るには6月末に発表される作付推定面積の数字がさらに下方修正されなければ、可能性が少ないと考えております。
本日、新補発会したことから、売り狙い限月は7月と考えております。
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