本日は東京トウモロコシのコメントをさせていただきます。その前に東京金、東京白金のコメントは昨日の通りになります。NY白金のファンド売りはほぼ止まったように思えます。ここからが見所です。
さて、東京トウモロコシですが、やはり上がれないようです。なぜ上がれないのでしょう?強材料がないわけではありません。作柄良以上は67%と昨年の75%よりも悪く、劣以下は8%(昨年5%)と悪い状態となっております。州別で見ますと、イリノイ州の良以上は58%(昨年75、2015年76%、2014年76%)オハイオ州50%(同65%、80%、78%)と大抵の地域は昨年よりも作柄が悪く、このような状況であれば単収170Bu台は厳しいのではと考えます。
その一方で、明日作柄推定面積、四半期在庫の発表があります。ロイター通信が行った市場調査によりますと、作付面積8990万3000エーカー(3月末発表の数字8999万6000エーカー)、四半期在庫予想平均は51億2300万Bu(前年同時点47億1100万Bu)となっております。恐らく、作付時期に3.7ドル前後の水準で推移していたことから作付が減少することは考えられなく、ポイントは四半期在庫が事前予想よりも減少するかではないでしょうか。
何度もお伝えしていますが、天候相場でも上がれず、強材料にも反応しないという事は潤沢に供給があるからだと考えるしかありません。ただし、価格が安くなりますと、7月から本格的な受粉期を迎えるため、天候プレミアムが付きやすくなることを考慮しますと、今後の安値を売る相場ではありません。戻れば売るのも良いのですが。
大きなイベントを前に、ファンド買いのポジションが整理してきているのも気になります。今回シカゴ市場では、3.7ドルからファンドがそれまでの売り越から買い越しに途転買いしましたが、それでも価格は上がらず、下げてきたことによりファンドの手仕舞い売りで、更に売られることとなりました。そのため、今後下げるとしましたら、ファンドの新規売りしか考えられず、わざわざファンドが天候相場真っ最中にも拘らず、売りポジションを増やすとは考えられないため、発表後は一旦戻る可能性があると予想しております。そのシカゴ市場反発と、円安が重なり、東京市場が〇〇〇〇〇円まで戻れば売りを考えていこうと思います。
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