東京トウモロコシは、売り方針継続といたします。既に天候相場の天井は打っていると考えております。本日、日本時間早朝に発表されました作況報告で、良以上が62%と前週に比べ2ポイント低下(予想より1ポイント低下)、劣以下が12ポイントと1ポイント悪化しておりました。これは、土壌水分不足とされていますネブラスカ州とアイオワ州の作柄が低下したためです。どのような調査をしているかは定かではありませんが、恐らくまだ畑に入っていないのではと私は考えております。なぜならば、高温乾燥による土壌水分不足で作柄悪化、シルキング(受粉期)が不十分との見方が浮上しておりますが、今はどこの農家でもスプリンクラーを設置しており、中層の土壌水分はともかくとして、表面の土壌水分が不足しているとは思えません。しかも、今の遺伝子組み換え種は、高温乾燥に強いため、今現在マーケットが意識しているような状況にはなりえないと考えております。
とはいえ、下値を意目の段階で支えるのは、ネブラスカ州、アイオワ州の単収減になります。上値を抑えるのは23億Bu以上の期末在庫、旧穀の需要の落ち込みになります。綱引きならどちらに左右されやすいかと考えた場合、物の価値は供給が多く、需要が落ち込んでいることを考えますと、下がる方に作用すると考えます。よって、戻りは引き続き売りで対応し、突っ込みは利食いも視野に入れておきましょう。
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